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『恋しくて』 村上春樹編訳 (中央公論新社)
村上氏編訳の10編からなるラブストーリー短編集で最後の一編は村上氏の作品が収められている。
氏が愛読している「ニューヨーカー」に収められているものを中心としていて、アリス・マンロー以外の8人の作家は少なくとも私には全く馴染みのなかった作家であり、そこが新鮮だったりあるいは不可解な部分もあって少し苦戦を強いられた読書となったのも事実であるが、各編のラストに村上氏の簡単な講評(恋愛甘辛度バロメーター付)があって、ああなるほどなと納得したり、そういう読み方だったのかと感心したりして良いアクセントとなったのも事実であるが、作品自体がバラエティに富んでい過ぎる感も否めず、そうかといってそれほど個性的な部分も捉えることが出来なかったので胸のすくような読書体験を期待していると初めの数編だけで残念な結果が生じるかもしれません。

逆に、最後の氏自ら書かれた「恋するザムザ」(カフカの『変身』の後日譚的作品)に至って、作品の内容はさておいて、翻訳文と比べて文章がスッと入り込んできたのは強く感じたことではある。
ただ村上氏が上級者向けと謳っているアリス・マンローの「ジャック・ランダ・ホテル」とリチャード・フォードの「モントリオールの恋人」はドロドロ感があり奥行きの深さが少なからず感じられるけど、決して“恋しくて”という気持ちにはなれないのだが(笑)

個人的な意見であるが、全体を通して深く感動をしたりとかそういったものを求めるよりも、雰囲気を楽しむための作品集であると思ったりする。というのは意図的なことかどうかは別として、最後の「恋するラムザ」に“真打登場”的な要素が強くそれに賛同される読者向けの作品だと言えそうです。
もっと言えば、村上氏自身が他の9人の作家と同様、自分の略歴を書いているのであるが、翻訳家の部分を主として書いていて最後に“時に小説も書く。”で締め括っているのであるが、この部分が本書自体を集約しているような気がする。何はともあれカフカの『変身』数十年ぶりに読み返そうという衝動に駆られたのであるが、これも貴重な読書体験である。

評価7点。
posted by: トラキチ | 村上春樹翻訳本 | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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