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『スペードの3』 朝井リョウ (講談社)
評価:
朝井 リョウ
講談社
¥ 1,620
(2014-03-14)

初出「小説現代」大人の女性を描いた3編からなる連作短編集。読み終えて作者のイメージを覆すほどの意欲作だと感じました。表題作をはじめ大富豪のカードを各編ネーミングされていてこれが非常に読者にとって言い得て妙なものとなって共感を呼びます。三者三様の“アイデンティティ”が描かれていますが、とりわけ最初の編などまるで女性作家が書いたものかと思うほど心理描写が見事で巧妙さを感じました。物語は舞台女優であるつかさ(3編目の主人公です)のファンクラブ“ファミリア”を束ねる美知代が主人公。小学生の頃、学級委員として頑張っていた美知代は転校生のアキがやって来てから自分のポジションが変わるのであるが、そのアキがファミリアに突如姿を現します。女性の成長や過去へのわだかまり、そして虚栄心に優越感など見事に描かれています。

男性読者目線から見て決して痛快な話ではありませんし、住む世界の違いも感じたのも事実ですが、人間というものは簡単には変化はしないけど、あるきっかけを以て成長もし得るものなのだなとは理解できます。
少し遡りますが、一編目のラストで、名前の部分で叙述トリックが使われていて、やられたと感じ、それにより物語自体が身近なものと感じた読者が大半だと思います。

2編目はアキが主人公を務めますが必死で自分を変えようとする姿が印象的ですよね。ラストは距離感が遠かったつかさとの距離が近づきますし、作者得意のメッセージ性の強さが表れた編だと感じました。
この編を読むと朝井作品だなと判別し易いと思います。ただ時系列的に読みづらい部分もあったのも確かですし、読者にとっては好き嫌いの分かれる作品だと思いますが、作者のターニングポイント的な作品として数年後語られていることは間違いないと感じます。

評価8点。
posted by: トラキチ | 朝井リョウ | 23:32 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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