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『火山のふもとで』 松家仁之 (新潮社)
評価:
松家 仁之
新潮社
¥ 2,052
(2012-09-28)

初出「新潮」、讀賣文学賞受賞作品。新潮クレストブックスの企画者そして編集者として名高い松家氏の作家としてのデビュー作。
ずっと手に取ろうかと迷っていたのですが、読み終えた今、もっと早く読んでおけば良かったと思っています。
とにかく丹念に書かれた美しい文章に引き込まれた読書となりました。

時は1982年、バブル期の少し前に当たります。主人公の坂西は大学の建築家を卒業したてで尊敬すべき「先生」の設計事務所で働き始めるのですが、その事務所が夏の時期には浅間山のふもとの通称“夏の家”に移動するのですね。そこでの仕事においてのコンペティションと先生の姪に対する淡い恋心が見事に描かれているのですが、やはり読んでのお楽しみということにしておきましょうか(笑)
建築関係に関する知識が乏しいために、すべてが読解出来ずに流し読み的な部分があったことも認めるけれど、作者が何を読者に伝えたいかということはかなり明確に伝わってきて、読み終えた後ジーンと来る作品です。ある一定以上の年齢の人が読まれたら、過ぎ去りし過去の自身の恋模様を本作の私や恋人役である麻里子と比べて読むと凄く懐古的な気分に浸れる作品でもあります。

最後に30年後の姿が描かれ、読者も現実に戻ることを余儀なくされ、少し残念で儚い気持ちにもなったけど、それ以上に現在の主人公が幸せであるのも事実であって、その事実は物語の主要部分である1982年当時に、誠実に生きたからこそ培われたものであると思います。
登場人物もいろんな人生を歩んでいきますが皆が先生の教えを忘れずにいるところが胸を打つところですね。
少し読み取り不足かもしれませんが、読者の背筋を真っ直ぐに直してくれる作品であると思います。再読できる日を楽しみにしたいなと思っています。

評価10点。
posted by: トラキチ | 松家仁之 | 00:11 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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