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『骨を彩る』 彩瀬まる (幻冬舎)
評価:
彩瀬 まる
幻冬舎
¥ 1,512
(2013-11-27)

書下ろし作品。作者の作品は『あのひとは蜘蛛を潰せない』に続き2冊目ですが、これからも右肩上がりで読者を増やしていくと思われる安定した筆力が身についていると感じます。5編からなる連作短編集という形を取っている本作、各編主人公が入れ替わって行きどう言った着地点をつけてくれるかと期待をして読みましたが、予想以上の着地点が待ち受けていて読者に読書の喜びを教えてくれる一冊と言っても過言ではないような味わい深い作品です。
誰もが胸の内に持っている孤独感や喪失感を絶妙のタッチで描いています本作、象徴的な登場人物として上げたいのが「古生代のパームロール」に登場する恩師の告別式に出れない事情の女性。彼女の辛さを理解してあげたいなと思って読み進めました。

各編に登場した主人公が別の編では脇役となって出てきますがそのさじ加減が抜群であって、読者は表面的な部分だけでなく、側面や裏側を垣間見ることにより日頃読者が忘れがちになっている他人に対する機転や配慮ということを否応なしに気づかされます。作者の凄いところはその表現が時に直接的であったり、時にさりげなく間接的であったりするところで、男性読者の私でさえ気付くぐらいですから感性豊かな女性読者が気付かないわけがないと思います。

あと印象的だったのはやはりラスト(「やわらかい骨」)の中学生の小春が主人公の編でしょうか、多感な時期を描いた絶妙な青春小説に仕上がっていて読者も思わず応援したくなります。彼女の成長はお父さんの幸せにも繋がりますし誰よりも亡き母親が見守ってくれていますよね、銀杏でのシーンは物語全体を引き締めていてインパクトの強いものとして読み手にとっては強く印象付けられ本を閉じることを出来ます。

評価9点。
posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 19:18 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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