Search
Calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『左目に映る星』 奥田亜希子 (集英社)
評価:
奥田 亜希子
集英社
¥ 1,296
(2014-02-05)

初出「すばる」、すばる文学賞受賞作品。どちらかと言えば「小説すばる新人賞」を受賞された方が良かったようなテイストの作品だと感じます。だからその分、読み手に取ってスッと入ってくる文章と内容が心地よいです。主人公の早季子は26歳のOLで左目に近視と乱視という障害を抱えて生きています。物語の初めの部分では合コンで知り合った男性とその日のうちにホテルに行ったりもし、いわば虚無的な生き方をしているのですが、それはずっと小学校の同級生だった吉住のことを引きずっているのですね。彼女は11歳の時図書館で一緒にいた吉住君のことが好きで、ずっとその後踏み出せないでいるのです。そしてあるきっかけでアイドルオタクで同じ障害を抱えている宮内と知り合い、彼と一緒に行動することによって早季子の人生というか価値観は変わってゆきます。

読者にとっては当初、こんな男に影響されるはずがないという気持ちで読んでいたのがみるみるうちに変わってゆきます。そのあたりの描写は新人離れして見事なものだと思います。
凄く予定調和的な終わり方かもしれませんが、それはそれでしっくりと来て楽しめる内容となっていて読者の背中をきっちりと押してくれるあたり今後の活躍も見逃せない作家だと言えそうです。

少し付け加えると、本作は一見恋愛小説のようにも見受けれますが、そんなに甘ったるいだけのものではないように感じられます。早季子と宮内、お互いが自身の殻を溶解し合って次のステップに踏み出していく過程の描写を味わうべきで、心の動きがいかに読者に伝わるかがポイントの作品であると思います。当初、生き方に賛同し兼ねたというか違和感のあった2人に対して、見事な理解者になれると思います。
感想で書けば少し難しいですが、本文は短くて明快ですので是非手に取ってほしいなと思います。

評価8点。
posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 20:27 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
http://torakichi2.jugem.jp/trackback/558
トラックバック