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『東京・地震・たんぽぽ』 豊島ミホ (集英社)
評価:
豊島 ミホ
集英社
¥ 1,365
(2007-08)
<都会人に送る新時代の啓蒙書>

東京に起こった地震をモチーフとした書下ろし短編集。

先日読んだ『ぽろぽろドール』と同じく、ちょっと奇妙なテイストの作品集だが、本作の方がひとつひとつの話の中で繋がりがある部分があって、それを見つけることを楽しみにして読める面もあって楽しいかもしれないなと思う。
ただ、そんなに感動的な話はなくどちらかと言えばビターな味わいのするところが予想通りというか予想に反してるというのか。
そこが豊島さんのいいところなんだろうけど。

たとえばこんな読み方もできるのであろうか?
地下鉄サリン事件。舞台は東京でした。だから関西人はあんまり実感が湧きません。
阪神大震災は逆に神戸を中心とした出来事。
東京に住んでる人は漠然としかわかりませんね。

だから敢えて東京を舞台とした地震小説を書いたんでしょうか?

この作品は地震の怖さを描いたものではありません。
地震を題材として、いろんな人生があるよということを読者に知らしめたものですね。

それも淡々と描いているところが豊島さんらしいのであろう。

都会であるからこそ感じる孤独感・閉塞感。
東京であるからこそありえる14人14通りの生き方。

すっかり都会っ子に染まった豊島作品と言えそうだ。
 
非常に微妙なところだけど、やっぱり関西人は素直に喜べない一冊だとも言えそうですね。
フィクションとして済ませれない部分がいまだに付きまとっているのですね。
怖くはないけど辛く感じるんだよね。

ただ、ひとつひとつの短い物語で綴られる作者の想いはとっても儚く読者に伝わる。

もっとも印象的な話は「くらやみ」で閉じ込められた主婦がブログに助けを求めるのであるが、その主人が「夢を見ていた」で登場。
ちょっとした都会人の心のすれ違いを描写しているところが巧みで心憎いのである。

豊島さんサイドに立って考えれば、本作は非常に意欲作であると言えよう。
常に物事が“ひとごと”であると思ってることをベースとしている都会人に、“ひとごと”じゃないんだよと肌で感じさせる効果はあったと思います。
地震という非常事態を舞台にしてますが、描かれているのは“そこはかとなく生きている都会に生きる私たち”なのである。

そう、豊島作品“登場人物すべてが読者の分身”なのである。

そこを“地震”よりリアルに感じ取れればもう立派な豊島ファンと言えるのであろう。

等身大の登場人物が豊島作品の最大の魅力なのだから。

まあまあ <7>
posted by: トラキチ | 豊島ミホ | 19:08 | comments(7) | trackbacks(5) |-
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こんばんは。
おぉ、サリンと震災で、東京の地震小説を執筆、!
なるほど、目からウロコです。

地震に巻き込まれた人たちの気持ちが
手にとるように伝わってきましたね。
そして、リンクがあちこちにあって、
つなげ方が巧妙でした。
| 藍色 | 2009/02/19 3:26 AM |
こんにちは。
そこにいる人々の気持ちは伝わってきても、地震そのもののリアル感はあまり伝わってきませんでした。
そこに豊島さんの作品の魅力が潜んでいるのでしょうか。
| ゆう | 2009/02/19 2:07 PM |
>藍色さん
ちょっと深読みしすぎかもしれませんが(汗)
ブランクで読解力鈍ってるかも(笑)
豊島さん、どんな題材でも書けますね。
次の豊島作品は“白豊島作品”行きたいです。

>ゆうさん
豊島さんも多少そういう意図があったと思いますが、どうだろう?
でも関西人には辛い部分はやっぱり否めないかな。
フィクションとしてはね。
| トラキチ | 2009/02/19 7:32 PM |
こんばんは。
小さなリンクが面白かったです。
地震という非常事態が起こっても
その非日常の中でいつもと同じような感情が渦巻く…
>非常に微妙なところだけど、やっぱり関西人は素直に喜べない一冊だとも言えそうですね
なるほど。やっぱりそういうものなのですね。
| なな | 2009/02/19 8:37 PM |
東京で震災が起こったら・・。阪神大震災よりも大きな被害になるだろうな、と思います。人の密度が全然違いますもんね。東京に息子がいる身としては、この小説のようなことが起こらないことを願うばかりです。
| ERI | 2009/02/20 10:29 AM |
豊島さんのブログで書かれていたのですが、新潟の震災があって、それに触発されたというか、心を動かされたとかでこの本を書いたと言っていました。豊島さん自身も大震災を経験していないので、実際に被害に遭われた方に「現実はこんなものでじゃない」といわれる事を覚悟の上でも、書きたかった作品らしいです。

今年はしばらく活動を休業されるらしく、何があったのだろうかと個人的に心配だったりします。
| すきま風 | 2009/02/20 10:57 PM |
>ななさん
地震に関しては本当に関西人は敏感ですわ。
もちろん新潟の人もでしょうけどね。
でもこの作品は都会に住む登場人物それぞれに読者が感情移入出来る作品には仕上がっていると思います。
いじめにあってた女の子が復讐に来る編も面白かったですよね。

>ERIさん
そうですね、人の密度確かに全然違いますよね。
フィクションとして割り切って読んでるつもりでもどうしても関西人は辛く感じちゃいますよね。

>すきま風さん
豊島さんって、あっけらかんとした部分と繊細な部分が同居していて、そこが彼女の魅力なんだと思います。
まあ、地震自体はほとんど描写がないのでそれはそれで良かったような気がします。
 
休業、私も豊島さんのブログで読みました。
いろんな問題があるのでしょうね。
まあ、本は出るみたいですね。
来年からは少し待たなければいけないでしょうか、書き下ろし以外は。
必ず復活してくれると信じて待ちましょう。
| トラキチ | 2009/02/20 11:49 PM |









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