Search
Calendar
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『硝子の葦』 桜木紫乃 (新潮文庫)
評価:
桜木 紫乃
新潮社
¥ 594
(2014-05-28)

著者作品ではお馴染みの釧路を舞台とした作品であるが、他作品よりもミステリーテイストが強いと感じます。
桜木作品を好む読者は、その安心して身を委ねることができる骨太の作品の世界が魅力であるのでしょうが、本作が他作と一線を画している点は女性の幸せを模索しているところよりも女性の脆さを描いているといった感じで読んでしまいましたが、果たして妥当な読み方だったかどうかはあまり自信はありません。
しかしながら、他作品における女主人公ほど節子が世の中に対して真っ直ぐに生きているように思えず、そこがかわいい女性と映る所以なのか否かは凄く微妙であって読み終えた今も判断しかねるところだと感じます。

というのは彼女自身、母親の愛人だった男と結婚しつつ、もう一人の語り手である税理士である澤木との愛人関係も続けています。
読者としては他の登場人物よりもずっとまともに映る澤木に愛されているという節子の生き方に興味が湧きます。

登場する女性陣、非常に強烈です。倫子・まゆみ親子を筆頭に夫の前妻の娘である梓に主人公の母親。決してどの人物にも共感は出来ないのだけど、情熱的で逞しいという観方もできるのでしょうけど作者の女性に対する手厳しさが出ているように感じます。
裏返せば、誰もが個性的で主人公に成り得ることが出来ると思います。
読み物として冒頭の事件をどう収束させるかが興味深かったのですが、途中からはクライムノベル的要素が詰まって来て結構ハラハラさせられました。

個人的には本作における恋愛模様は小説内にとどめて欲しいし、真似もしたくはないがひとつの結論として他の桜木作品ほど力強さには欠けるとは思いますが、エンターテイメント性溢れるエンディングは多くの読者に強く余韻が残った作品であることは間違いありませんが、感動度は薄いと言わざるを得ないというのが率直な感想で少し作者の迷いというのも感じ取れたました。


評価8点。
posted by: トラキチ | 桜木紫乃 | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 21:19 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
http://torakichi2.jugem.jp/trackback/560
トラックバック