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『よるのふくらみ』 窪美澄 (新潮社)
評価:
窪 美澄
新潮社
¥ 1,512
(2014-02-21)

初出「小説新潮」、6編からなる連作短編集。いきなり作者得意の女性の性欲肯定場面が出て圧倒されそうに感じますが『ふがいない〜』と比べてマイルド感も漂っている。寂れた商店街で育ったみひろという29歳の女性を取り巻く二人の男(兄弟なのですが)の心理描写が絶妙だと感じたのであるが、兄弟愛と言えば言い過ぎかもしれないけど、それを狙って書いている部分もあると感じられ凄くハイレベルな作品だともいえる。

3人が2話ずつ語り手になっている本作は4年に渡って連載され、連載当時から読まれた人にとっては本当に待望の単行本化だろう。あたかも本作内における3人の変化というか成長期間を暗示したような内容であって、結果としては一番幸せな形で収まったような気がするのは私だけであろうか。
私的には圭祐と裕太の両方の気持ちがわかりますし、みひろの気持ちもなんとなくはわかります。そのあたりを踏まえると作者は女性だけでなく男性描写も絶妙だと言える。単に恋愛小説という点だけでなく、三者三様の生き方を問うた小説だと捉えると切なさが倍増するのである。

作者の良いところはそうですね、たとえば本作で言えばセックスの相性などを綺麗ごとで片付けない描き方が出来る点だと思います。人と人との繋がりを読者は肩肘張らずに作品に入り込め、そして本作では3分の2が男性目線であり、それぞれの人物造形が明確で好感が持てる内容だとも言えそうで個人的には他の窪作品よりもしっくりとした読みごたえがあって、これから初めて読まれる方には本作をおススメしようかなと思ったりします。

付け加えると、本作においてここあちゃんの存在は絶大なものだと感じます、たかがフィクション、されどフィクション、彼女の幸せを誰よりも願って本を閉じました。

評価9点。
posted by: トラキチ | 窪美澄 | 21:11 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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