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『星々たち』 桜木紫乃 (実業之日本社)
評価:
桜木 紫乃
実業之日本社
¥ 1,512
(2014-06-04)

初出「ジェイノベル」、加筆訂正あり。桜木作品の新刊を読むごとに今度はどんな女性が描かれるか胸を膨らませて読むことを余儀なくされるが、今回も期待を裏切られなかった。前作『蛇行する月』が周りから見た一人の女性の生き様を描き、女性の幸せを問うた秀作であったのは記憶に新しいのであるが、本作は前作をより進化させ、千春という一人の女性の決して幸せとは言えないが人生であるが、周囲の人々により翻弄されてゆく姿が訥々と描かれている。前述したように決して幸せとは言えない人生であるが、まるで読者自身の不器用な部分を千春という人物に見出すことが出来る点が本作においては一番の読ませどころのような気がする。

読後感の良い作品か問われれば決してそうではないという答えが一般的なように感じるのであるが、悲劇的ということでは片付けられないやるせなさのようなものを感じ取ることが出来ればより進化した桜木作品の読者に成り得たと言えよう。女性サイドから見れば男運のない主人公ということになるのであろうが、健気とか懸命という言葉が当てはまるかどうかは別として、咲子→千春→やや子という三代に渡る生き様が描かれているのであるが、私的には女性の幸せを問うた他の桜木作品とは違って生きることの価値を見出す作品だと言えそうですね。

そして母娘だけでなく千春と関わった人物の悲哀を通して、千春という女性を認めるというか許すというか言葉では表現しづらいのですが読者自身が包容してあげることが出来れば桜木作品を堪能出来たということができるのじゃないでしょうか。奥が深いのが桜木作品の特徴ですが、厳しさを読み取ることにより優しい気持ちになることが読者にとっても明日の糧となりますよね。

評価9点。

posted by: トラキチ | 桜木紫乃 | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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