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『人質の朗読会』 小川洋子 (中公文庫)
評価:
小川 洋子
中央公論新社
¥ 596
(2014-02-22)

語り部となっている8人の人質たちによる物語なのであるが、全体を包んだ物語の構造が作者の静謐で幻想的な部分だけでなく、切なくて緊迫感のある感動的な読書をも強いられるのが特徴である。
エピソード作りに長けた作者らしく、それぞれの物語がとっても印象的なのであるが、とりわけやまびこビスケットの話が脳裡に焼き付いて離れない。
作者の物語を読むと誰もが平凡だけど実は個性的なのであるということを知らしめてくれる気がするのであるが、それは作者の作品を読むと人生に深い彩りを添えてくれる感が強いことに繋がっているような気がする。

地球の裏側にある村の反政府ゲリラに人質として拉致されたという朗読会が行われている設定自体、少し難を言えば、物語の設定上、入り込めば入り込むほど捉えづらい面もあり、かといってサラッと読むべき作品でもない。個人的には私たちが生活している国の平和ぶりがクローズアップされたという捉え方もできるのであろうと考える。読者自身がもし同じような環境に陥った場合、どのような話を朗読するべきかということを9人目の朗読者としてシミュレーションすればより本作を楽しめるような気がする。

今の日本の現状と読者自身の立ち位置の把握という両面の理解を促せてくれる作品であり、それは作者から読者へのプレゼントのように受け取っている。 余談であるが、本作は本来映像化しづらい作品だと思われるがWOWOWにて見事にドラマ化されている。原作とは少し設定は違うのであるが、視聴者が見やすくなるように工夫が凝らされているという範囲内のことだと考えられる。機会があればそちらもご覧いただきたい。

評価8点。
posted by: トラキチ | 小川洋子 | 02:21 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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