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『晴天の迷いクジラ』 窪美澄 (新潮文庫)
山田風太郎賞受賞作品。窪作品は本作でコンプリートとなりますが、本作が最もメッセージ色があって読み応え感も強く感じられました。
簡単に言えば再生の物語ということなのですが、4章立て構成で工夫が施されているところ素晴らしく、他の作品にみられる性描写も軽減されていて内容もそれほど重苦しいとは感じられず、主人公に乗り移って読み進めることが出来るのが魅力的な作品だと言えそうです。
とりわけ男性読者だと最も症状が軽いともとれる由人目線で読めるので、入り込みやすいような気がします。

白石一文さんの解説がとっても秀逸で、“生”と“死”という必然だけを描いているのじゃなくて、“命”の尊さを丹念に描いているところが並の作家と違ったところだと賛同いたします。
そして描かれているクジラは主要登場人物3人の苦悩や絶望感の象徴となるイメージですが、クジラの代わりに生き抜こうとするところが感動的かつ爽快です。決して明るい見通しはないかもしれないけど、わずかな希望が見えるところが窪作品らしいと感じます。

特に40代野乃花と10代正子の配置は読者ターゲットをいい意味で計算しつくされていて上手さを感じずにはいられませんでした。
本作は読書ファンには夏の風物詩と言って過言ではない“新潮文庫の100冊”にデビュー作とともにセレクトされていて嬉しく思っている。個人的には窪氏と同様にセレクトされている人気作家原田マハや桜木紫乃などとともに読書ファンが度肝を抜き、生きる喜びを与える作品をこれからも書いていって欲しいなと願っています。

評価9点。
posted by: トラキチ | 窪美澄 | 19:49 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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