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『波風』 藤岡陽子 (光文社)
評価:
藤岡 陽子
光文社
¥ 1,728
(2014-07-18)

書下ろしを中心とした7編からなる短編集。藤岡作品を手にするのは4作品目となりますが、初めての短編集ですね。どちらかと言えば長編でじっくりと読ませる作家というイメージだったのですが、いい意味で覆されました。
重松清というよりも浅田次郎の短編のスタイルに近いのでしょうか、どれもがドラマチックな人生が展開が待ち受けていて読者の背中を押してくれます。浅田作品よりも強く感じるのはひたむきに生きることの大切さでしょうか。
新聞記者の経験や看護師の資格を持っている作者は誠実に人間観察をし端正な文章に転換します。

作者の人柄が滲み出た作品集であると感じますが、やはり最も感動的なのは「月夜のディナ−」でしょうか。別れた父の妹に育てられた姉弟の物語なのですが、産みの親よりも育ての親に対して究極の愛情を表現した作品であるのですが、翌日結婚式を控え成長した弟の感謝の言葉がいつまでも記憶に残ります。

あとは意外かもしれませんがラストの「デンジソウ」、これは作者の略歴が生かされた医療関連を題材とした作品で社会派要素が強かったですが、新聞記者の男が意外と人間臭いところが印象的で、平凡だけど健気な主人公との幸せな未来を思い描いて本を閉じた方も多いと思います。

個人的には作者には長編中心で書いていってほしいとは思っていますが、たまに短編集を読むとその資質の高さを窺い知ることが出来ます。
「結い言」は2006年に宮本輝氏が北日本文学賞に選奨された作品ですが、それ以外はそれ以降に書かれた作品なのでしょう。これからも作者特有の奥行きのある作品を上梓して読者を釘付けにして欲しいなと切に願っています。

評価8点。
posted by: トラキチ | 藤岡陽子 | 20:56 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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