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『あすなろ三三七拍子』(上・下)重松清 (講談社文庫)
ドラマが低視聴率で話題となった作品であるが、ドラマの内容も決して悪くなく(キャストの問題だと思われます)、ましてや重松節を満喫出来る泣き笑い作品なので面白く読めないはずがありません。
45歳の大介は社長命令で廃部寸前のあすなろ大学応援団に出向させられます。まあ現実的にはありえない話なんだけど物語に散りばめられているエピソードと登場人物のキャラ立ちがやはり並の作家ではありません。
上巻ではOBである山下と斎藤の掛け合い漫才のような会話に和ませれ、そして野口親子の確執のエピソードについて考えさせられます。ある一定以上の男性読者が読めば主人公の大介が自分の分身のようにも感じられます。
安心して読めるのは重松氏の貫禄が表れなのでしょう、それでは下巻へと入ります。

下巻の巻末にある重松氏恒例の文庫版のためのあとがきを読んで驚いた、なんと実在のモデル(出版社の営業部員です)がいるとのことで彼とのエピソードが語られていて、それが小説以上に感動的であり今の重松氏があるのは彼(小説では連れという言葉が使われている)のおかげであるという気持ちがより感慨深く伝わってきた。小説の設定がリアルでない部分があるが故に尚更である。
下巻はやはり斎藤と山下の別れ、そして大介と応援団の別れが描かれている。野口親子の話は別として、少し重松氏が最も得意だと思われる親子(大介と美紀)の愛情の描写が少ないように思えるのだが、それは他の小説にてということなのでしょう、そのためのあとがきなのだと解釈しています。

今回読んで感じたのは、重松作品は世代の交流(相互理解)を図る場であるということ。お若い読者が読めば自分の親父世代である‪大介や斎藤そして山下や野口の気持ちも理解できるでしょうし、大介の年齢に近い読者が読めば過ぎ去った自分自身の人生とそれぞれの登場人物とを照らし合わせることを余儀なくされる。
凄く悲しい作品も多い重松作品ですが、本作は前向きに生きるということを作品のモチーフとして書かれているように感じられた。それはやはりモデルである斎藤氏と作者とのずっとこれからも連れであるという熱き強い気持ちが伝わったからであろう。今私たち読者がこうして重松氏の作品を手にとれるのも、駆け出し作家だった頃に世話になった斎藤氏の応援があったからだと思うと斎藤氏に感謝の気持ちがこみ上げて来て本を閉じたことを書き留めておきたい。。

評価9点。
posted by: トラキチ | 重松清 | 12:12 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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