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『夜明けの縁をさ迷う人々』 小川洋子 (角川文庫)
評価:
小川 洋子
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 514
(2010-06-25)

小川洋子版ナイン・ストーリーズ。作者の作品は長編中心で読み進めて来たので短編集は『海』以来2冊目の記憶があるのですが、本作に関しては近年の作者のタッチとは少しかけ離れた世界が描かれていて違った一面を知ることが出来る。
まるで朱川湊人とかミルハウザーを彷彿とさせるような奇怪で不思議な話が盛り込まれていて、時には懐古的にそして幻想的な世界が堪能出来るのであるが、グロテスクな作品もありとにかくバラエティに富んでいるという言葉以外に形容が出来ないのであろう。

中にはブラックユーモア的なものもあり、決して感動的な話は少ないので、どこまで読者を引き付けるかどうか、そのあたりは読者を選ぶ部分もあるのでしょう。作者の初期のテイストに近いとも推測します。
本作品集においてはやはりその構成の妙が読者にとって魅力的に感じる。それは最初と最後に野球関連の話が配置されていて、全9編ということで野球のイニングにたとえられるのでしょう。

個人的に印象的だったのは 中華料理店のエレベーターのなかで生まれ育った男を描いて哀愁感の漂う「イービーのかなわぬ望み」や自分の涙に特別な効果があるということで、
涙を売って暮している女が恋をする様を描いた「涙売り」は本作の中では感動的な要素が詰まってます。
読者にとっての宿題は読み終えたあとにタイトル名を照らし合わせてみることなのですね、やはりそれなりのコンセプトを感じ取ることが出来たとも言えるのですが(笑)

作者の世界はもっと奥が深いのかそれとも本作はサラッと読み流す類のものなのか自分自身でもわからないけど、そこが読書の醍醐味でもあるようには感じられます。
とにかくこれから秋の夜長の静けさの環境の下で読んでどっぷりと小川ワールドに浸るのには格好の一冊だと言えそうです。

評価8点。
posted by: トラキチ | 小川洋子 | 11:29 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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