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『沈むフランシス』 松家仁之 (新潮社)
評価:
松家 仁之
新潮社
¥ 1,512
(2013-09-30)

初出「新潮」。デビュー作『火山のふもとで』で数多くの読者を虜にした待望の2作目の作品。作者の作品は他の作家とは違って静謐な文体に精緻な内容が特徴であると感じます。デビュー作では地味な内容ながら読者にとって印象深い読書をもたらせてくれたのであるが、本作においては少し小ぢんまりした印象となったことは残念であった。
北海道を舞台とした圭子と和彦との恋愛を描いた作品であるが、主人公圭子サイドから見て和彦がそんなに魅力的な男だったのかという疑問符は拭えず、他の読者にお聞きしたいくらいである。まあ表紙の犬の写真がとってもミステリアスでかつ洗練された文章も健在。しかしながら、読む前に抱いた期待の大きさからしてはまるで和彦の正体のように謎めいています。

読んでいく過程においては、やはり圭子は和彦に騙されているのではないかという疑念が絶えず読者サイドにあり、それは読み終えた今となっては読み続ける大きなモチベーションとなっていたのであろうが、一つの結論として圭子自身、かつて幼少時代に過ごした土地とはいえ北海道の片隅の町に東京から身を隠すように移り住むこと自体、風代りな人物というか自ら数奇な運命を選択しているのが、時には同情的な気持ちにもさせられるし、逆を考えれば和彦に惹かれるひとつの要素にもなっているとも考えられる。とにかく私自身は決して正しい読み方がどうかわからないが、圭子が和彦に惚れる必然性というか整合性を念頭に置いて読み過ぎてしまい、あんまりすっきりした気分で本を閉じれなかったことは後悔している。

少し否定的に書きましたが、恋愛小説というくくりで読めばそれなりの余韻に浸れ、そこそこ満足の行く作品ではないかと考えます。それと性描写をこんなに美しく書ける作家、他にお目にかかれません。北海道ならではの四季の移ろいの描写の確かさなど、うっとりと読ませてくれる作家として今回は少し留保をつけましたがこれからも追いかけて行きたいと思っています。

評価7点。
posted by: トラキチ | 松家仁之 | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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