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『平成猿蟹合戦図』  吉田修一 (朝日文庫)
WOWOWにてドラマ化。登場人物が多くて途中で少しややこしくなったのも事実であるが意欲作だと認めたいと思う。読みやすくてスカッとする面と凡長に感じられる面が背中合わせだとも言え、作者の良いところと悪いところの両面が出た作品と言えば作者に失礼だろうか。殆どすべての登場人物が善人であって、例え親の仇で相手を轢き殺しても決して悪人には見えない。くしくも作者の代表作である『悪人』の180度路線を変えた作品であって、緊迫感はほとんど感じられないが、人と人との繋がりを重要なファクターとしてそこそこ読ませてくれるあたりはまず合格点と言ったところだろう。

やはり読ませどころは後半の主人公格である純平が衆議院選挙に出て、それに向かって他の主要人物が力を合わせる所であろうか。その力の合わせ方が東京歌舞伎町から秋田へと舞台が変わるのはもちろんのこと、それぞれの人物がいろんな過去や経験や鬱屈を踏みつつも力を合わせてゆく過程がやはり心地よいと感じます。とりわけ高坂さんの奮闘ぶりは印象的でした。

あと描かれている女性陣(夕子、美姫、友香、美月、サワ)が繊細というよりも力強く素敵でそれぞれのサイドストーリーを読んでみたいなという気持ちにさせられます。
本作を作者の代表作だと思われる方は少ないと思いますが、単行本の発売順で言えば『横道世之介』や『太陽は動かない』の間に出せれた作品で、芥川賞作家としての称号とイメージが付き纏った作者がよりエンターテイメント小説作家としての磨きをかけるためにいろんな挑戦を試行錯誤している時期だったと感じられます。
そこに代表作である『悪人』からもっと良質な作品をと努力を惜しまない作者の意気込みを感じたのは私だけでしょうか。

評価8点。
posted by: トラキチ | 吉田修一 | 16:42 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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