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『あなたは、誰かの大切な人』 原田マハ (講談社)
初出「小説現代」。40〜50代の女性を主人公に据えた人生のターニングポイントを語る6編からなる短編集。作者に関してはやはり胸がすく長編作家というイメージが付きまとい、私も決してそれを否定はしないのだけど、本短編集を読んで洗練された素敵な物語が心に沁みた読者が大半であると感じるのである。
タイトル名の通り、各編の主人公、人生の半ばを過ぎ夢はあるけど残りの人生もそう多くはないということは共通している。

もっとも共通しているのは配偶者に恵まれず、決して世間一般でいう女性としての幸せを掴み取っていない点である。
作者は風変わりと言えば聞こえが悪いが個性的で、ある種孤独に強い女性にスポットを当てて、彼女の本音を描写するのが凄く長けていると感じていたが本作では一貫して描かれている。
彼女たちにはもちろん大切な人がいて親であったり、外人であったり、友人であったり、外国の母親のような人であったりするのだが、ハッとさせられることは生きて行く上で意志が強い分、大切な人に対する思い入れも強いことである。

そのあたり各編巧みに描かれているのであるが、個人的には頻繁に海外旅行をしない一読者としては夢を与えてくれるというか夢を見せてくれる編が特に気に入った。
それは登場人物がリンクしている「月夜のアボガド」とラストの「皿の上の孤独」である。とりわけ「皿の〜」は同志的な関係の男女の姿が描かれていて視力が弱くなった男の代わりにメキシコシティを訪れる主人公、まるで友情と愛情を足して2で割ったふたりの究極の関係に深い感銘を受けた。

その他親子愛を語った「無用の人」や友人との深い絆を描いた「波打ち際のふたり」などどれもがインパクトが強く、読者の大切な人に贈って欲しいという作者の願いが込められた珠玉の短編集であると捉えている。

評価9点。

posted by: トラキチ | 原田マハ | 00:01 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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