Search
Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『シャイロックの子供たち』 池井戸潤 (文春文庫)
東京の下町にある都市銀行を舞台にした10編からなる連作短編の体裁をとったミステリー長編であり、半沢作品のような爽快感を望めば肩透かしを食らうかもしれませんが作者の魅力のエッセンスが十二分に詰まった作品だと感じます。
初めの数編は異なった立場にいる行員たちを通して、銀行内部のディテールを描いていますが途中で100万円の紛失事件が勃発しミステリー度が増します。

どこの会社に勤めても多かれ少なかれ出世争いや家族とのあり方などが取りだたされますが、銀行は何といっても人の命の次に大事だと言って過言ではないお金を扱っています。だからそこに勤める生身の人間たちの苦悩や葛藤、もっと言えば人間としての本音を超えた弱い部分が他業種よりも克明に描きやすく読者にも訴えかけてきます。
作者の凄いところは、善人と悪人とは紙一重であるということを読者に知らしめてくれるところで、人間ってこんなに弱いものだったのかと改めて考えずにはいられません。
あんまり再読はしたくないのだけど、本作は再読すればより一層登場人物達の人となりがわかるような気がし、深く池井戸ワールドにはまり込めるような気がします。
半沢作品のようなキャラのたった勧善懲悪的な作品ではないですが、世知辛い世の中を象徴した身に沁みる作品だと言えそうです。

本作のタイトルともなっているシャイロックは、ご存知の人も多いと思いますがシェイクスピアの『ヴェニスの商人』に登場する強欲な金貸しです。
先日読んで確かめてみたのですが、確かに強欲ですが当時のユダヤ人に対する差別意識もあったと感じ、多少なりとも悲劇性もあったと思ったりします。
本作で登場する人物たち、思わず目が眩む人が多いですがシャイロックに対して感じたように悲劇性をも感じました。普通に生きるって難しいですよね。

評価9点。
posted by: トラキチ | 池井戸潤 | 23:59 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 23:59 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック