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『メモリー・ウォール』 アンソニー・ドーア (新潮社)
原題“Memory Wall"、岩本正恵訳。記憶をテーマとした6編からなる短編集ですが、カートリッジに記憶を保存して自由に再生出来る装置が存在する未来の時代に生きる認知症の女性を描いた表題作とナチス政権下の孤児院で育った少女の記憶を描いたラストの「来世」はとりわけ素晴らしく読者の心に刻まれる作品集だと言えます。
各編の舞台はアメリカだけでなく、南アフリカ、韓国、中国、ドイツ、ウクライナなど多岐にわたるのであるが、たとえ記憶がおぼろげになろうとも、どこの街も風景は美しく登場人物の心に根差しています。時代も過去から未来までと柔軟性のある作品の中にも一貫して読者に生きることの尊さを知らしめてくれるところが素晴らしいと感じますし、作者のポテンシャルの高さと引き出しの多さを感じるのですが、簡単に言えば作者の魅力とは“リアルではあるのだけど夢見心地にさせてくれるところ”だと感じます。
本作を読むとやはり翻訳でしか味わえない奥行きの深さを感じます。世界は広いんだけど人間が抱える不安や恐怖は万国共通ですよね。

訳者である岩本さんが昨年末に永眠された。新潮クレストブックスの創刊から活躍されている翻訳家でこれからますますのご活躍をと思っていた矢先なので非常に残念に思っている。岩本さんの特長である瑞々しい訳文がもう読めないかと思うと非常に残念であるが、これからも折に触れて本作を含めて他の訳書も堪能したいと思っている。
心からご冥福をお祈りしたいと思っています。

評価9点。
posted by: トラキチ | 新潮クレスト・ブックス(感想) | 03:21 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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