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『異邦人(いりびと)』 原田マハ (PHP研究所)
評価:
原田 マハ
PHP研究所
¥ 1,836
(2015-02-25)

初出「文蔵」加筆修正あり。帯の“新境地の衝撃作”という言葉が印象的である。というのはアートを題材とした作品は代表作とされている『楽園のカンヴァス』を筆頭に作者の最も得意とするところであることは、読者の大半は理解しているつもりであると思われる。いつもの作者の作品と毛色が違うところは、そうですね、通常の原田作品のお決まりの感動的かつ爽快感をもたらせてくれるタイプの作品ではないというところでしょう。どちらかと言えばドロドロした作品で、主人公である菜穂を筆頭に誰にも共感できず、逆に人間誰しもが持ち合わせている弱い部分をじっくりと観察させていただいた読書となった。

本作の特色として京都における見事な四季の移ろいを下地として描かれている点があげられると思われるのであるが、このあたり版元の本社が京都にあるということで作者も要望に応えたということであろうか、各章のタイトル名も凄く気品が感じられるのである。

終盤は読者の予想を上回る展開が待っていて、嘉穂や樹の出自を含めミステリーとして読めばかなり楽しめる内容ともなっているが、扱っている絵画が白根樹という新人画家がメインであって、他の作品のようにネットで実在の絵を確認しながら小説世界をより楽しめるということが出来なかった点がいささか残念な気がする。
凄くドラマティックな作品ではあるが、作品内にロマンは感じられなかったが、読み終えた後に表紙の絵を見ると話が解明できるのである。

主人公が京都に移住した理由(原発事故の放射能問題)が庶民感覚で言わせてもらえば到底思いつかず、やはり住む世界が違うんだなと距離感を感じたことと相まっているように思える。
本作は読み取り方によれば血の繋がりの大切さをも描いているように思えるが、男性読者目線で言えば一輝のだらしなさが同じように印象に残った読書でもあったことを自分への戒めにしたいと思っている。

評価8点。
posted by: トラキチ | 原田マハ | 23:18 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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