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『闇から届く命』 藤岡陽子 (実業之日本社)
評価:
藤岡 陽子
実業之日本社
¥ 1,728
(2015-01-31)

書下ろし作品。新作が出ればすぐに読みたくなる作家の一人に数えられる作家の藤岡さんであるが、藤岡作品の特徴として必ず読者に考えさせる機会を与えてくれる作品を提供してくれるということがあげられるのであるが本作もご多聞に漏れない。ただ本作に関しては彼女の最も得意な部分の作品であるがゆえに却ってメッセージを詰め込みすぎたきらいがあると感じられる。

それはやはり描写がリアルで、読んでいて思わず目をそむけたくなるシーンがしばしばあって、とりわけ女性読者が手に取れば、物語に入り込める人であればあるだけ、凄く共感するかそれとも下手をしたら嫌悪感が漂うかもしれないと思う。そこが紙一重なだけに本作における評価は甚だ難しいと感じるのである。
物語の舞台は私立の産婦人科医院で、主人公である美歩は助産師として忙しい日々を送っているのですが、忙しいというか忙しすぎるというか過酷な毎日が目につきます。

これが実態だとまでは思いたくはないのですが凄い労働環境です。そして生まれてくる赤ん坊や病院内で働く人の善悪が少し強調されすぎてるかなという気もしますが、そうしなければ物語の後半が成り立たなくなるのですね。
事件は中盤にもあって、そうです、冒頭部で生まれた赤ん坊が衰弱して救急車で運ばれるのですが、そこに至るまでの佐野の姿が予想はついていましたがミステリータッチで楽しめます。そして後半は後輩である理央が休みがちになる事件ですよね。

これはすべての読者が腹立たしく感じることであって、少し冷めた目で見ると本当にこんな人(院長、息子、師長)っているのかなと思ったりもしますし、小説の中だけであってほしいそう願いたいとも思いますし複雑すぎてやはり辛いなと思ったのが実感としてあります。

出生率減少、高齢者社会が問題となっている我が国ですが、赤ちゃんが安心して生まれてくるためには本作で取り上げられている助産師などの過酷な労働環境の改善が必要です。もし本作を妊婦さんなどが読まれたら、安心して産めないかもしれないという危惧があります。それだけフィクションとはいえリアルだということで捉えていますが、作者が美歩の姉である美生で描写しているように、命の大切さはもちろんのこと、いろんな幸せの形があるということを学び取った読書となったことは書き留めておきたいと思うし、“無事に生まれて来ることが決して当たり前なのではない”作者はそのことを最も伝えたかったんだと思う。

評価7点。
posted by: トラキチ | 藤岡陽子 | 12:09 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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