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『キアズマ』 近藤史恵 (新潮社)
評価:
近藤 史恵
新潮社
¥ 1,620
(2013-04)

初出「小説新潮」。作者の代表シリーズであるサクリファイスシリーズの第4弾で初の長編となる。描かれるのはもちろんサイクルロードレース界であるが今回はプロの世界ではなく大学の弱小自転車部であって、主人公もお馴染みの白石から岸田にバトンが渡されるのである。

過去の3作品によりサイクルレースの魅力についての知識を得た読者にとっては、アマチュアの世界が描かれているということで少し新鮮で自分との距離感の近さが心地よい。前3作のようなスリル満点のレースシーンは影を潜めるけれど、それを補って余りあるほどの人間ドラマが楽しめるのである。
主人公である岸田の相棒役でライバルと言って良い櫻井のキャラが際立って魅力的に映る。彼が自転車を走り続けるきっかけとなったお兄さんの件が謎めいた部分を含んでいて、当初は変わった奴というイメージだったものが、終盤には魅力的な人物に変貌してゆく姿を楽しめるところが本作を読む醍醐味だと感じる。

書き忘れていたけれど、岸田の過去の出来事である友人である豊の存在も本作にとっては大きな生命線となっていることも忘れてはならないのであろう。本作は情熱を持つことの大切さを忘れてはならないという作者のメッセージが込められていて、そこから困難を乗り越えて逆境に負けない自己形成が出来るのだと強く感じた。
思えば岸田も櫻井もまだ20歳ぐらいであって、2人の夢と友情はこれからまだまだ続くのであろう。夢の続きを読める日を楽しみに待ちたいなと思っている。

評価8点。
posted by: トラキチ | 近藤史恵 | 09:11 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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