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『架空の球を追う』 森絵都 (文芸春秋)
評価:
森 絵都
文藝春秋
¥ 1,400
(2009-01)
<女性の視点で描かれた短編集であるが・・・>

まがりなりにも三十数年を生きてきた今の私たちは知っている。答えはひとつじゃないことを。結婚に生きても仕事に生きても、子供がいてもいなくても、離婚をしてもしなくても、セックスに愛があろうとなかろうと、そんなことは別段、人間の幸せとは関係がなさそうなことを。

オール讀物2007年2月号〜12月号にわたって掲載されたものを単行本化。
『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞を受賞して2年半。
表題作がNHKでドラマ化も決定している森さんの短編集ということで期待して読んだのであるが、正直なところ読後ちょっと肩すかしを喰らった感は否めない。

ちょっと私の偏見かもしれないが、どちらかと言えばオール讀物より別冊文芸春秋に掲載された作品の方がクオリティが高いような気がするのである。
単行本化された時に前者(オール讀物)の方が“寄せ集め的”な印象が強い。
本作はあまりにも作品集としてのコンセプトがはっきりしないように感じる。

内容的には“文芸誌”じゃなく“女性雑誌”に掲載すべきだったと思うのは私だけであろうか。
200ページに満たないページ数の中に11の物語が描かれているのであるが、中には当然掌編と呼んだ方がいいものが半分近くある。
まあとらえようによっては女性の本音という部分では書けてるとも言えよう。

ちょっとこきおろしたけど(笑)、味のある印象深い作品もいくつかある。
まず冒頭でセリフを引用した「銀座か、あるいは新宿か」。
女性視点で語られていていわばこの作品集の主題を凝縮させた言葉だと言えそう。
ちょっと男性読者が読めば引いちゃうかも。

あとは女性の虚栄心を見事に描いた「パパイヤと五家宝」。

それとラストの意外性と女性の強さを誇示した「ドバイ@建設中」。

ちょっとブラックテイストの混じったものが多かったのがやはり期待外れだったのであろうと結論付けたい。

『風に舞いあがるビニールシート』はとっても女性にエールを送ってくれ、森絵都末恐ろしと感じたものであるが、はたしてこの作品集は同じような効果があるのだろうか。
全体的に深みのなさを感じざるをえず“物足りない”というのが私の結論なんですね。

ひとつの要因としてやはり枚数が足りないというのも大きいと思う。
そこで胸のすく終わり方よりも、どちらかといえばコミカルで意外性のあるエンディングに終始せざるをえなかったのもわからないことはない。
ただ“ユーモア短編集と割り切れないところ”が、森さんへの大きな期待の表れであるのですよね。
寡作な人だけに余計に期待しちゃう部分もあるのでしょうが・・・
その結果として私的には冒頭の表題作で登場するコーチのように“空回り”してる部分が多分にあるように感じたのである。

並の作家ならいざ知れず、直木賞作家に対する読者のハードルは高いと自覚して欲しいなと思う。

どちらかと言えば、胸のすく明日に繋がる作品を読みたかった。
読者の気持ちを代弁したい。
でも私の代弁って男性一読者ゆえのものかもしれないけど(笑)

みなさん薄い本なんでサラッと読んで意見を是非聞かせてほしいなと思います。
ちなみに私は結構、森さんのファンですよ。

まあまあ(7)
posted by: トラキチ | 森絵都 | 22:53 | comments(8) | trackbacks(3) |-
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こんばんは。
トラキチさんのレビューを読んで
「なるほど〜」と唸りました。
私は単純に「わかる!わかる!」って楽しんだり、物語の結末の意外性に驚いたり、短編集の一つずつを楽しみました。
| なな | 2009/03/04 9:24 PM |
ななさん、こんばんは♪
私の場合、融通の利かない読者なんでどうしても軽く読めないのですね(笑)
感想は甘口が多いのですが、今回は少し辛口となりました。
| トラキチ | 2009/03/06 2:12 AM |
こんばんは。
短さが読みやすくて、
心地いい短編集でした。
バラバラな印象でしたけど、読んでいて、気の向くまま風の吹くまま、ふわりと自由に世界のあちこちを旅したみたいな気持ちになりました。
ハードルの高さは、期待の大きさの表れですね。
| 藍色 | 2009/03/23 2:58 AM |
藍色さん、こんばんは♪
気軽に読むのには本当に良いのでしょうね。
確かにハードルを私の場合は高くしすぎてるのかも(笑)
大好きな『風に舞い上がるビニールシート』の方は来月文庫化みたいです。
NHKのドラマ化に合わせているのでしょうね。
| トラキチ | 2009/03/23 10:52 PM |
印象に残るものと残らないものと半々でした。もっとじっくり読めばよかったのかも。
森さんにはまた児童文学を書いて欲しいなぁと思うのです。最近の作品も好きなんですけどね。
| エビノート | 2009/03/24 10:20 PM |
エビノートさん、こんばんは♪
おっしゃられるように、本当に印象に残りづらい作品集でした。
枚数が少ないのが第一の要因だと思います。

私は『RUN』読まなくっちゃ(汗)
| トラキチ | 2009/03/25 7:37 PM |
言われてみると、おもしろいと思ったのは女性の本音の部分を描いたものでした。
男性読者はそういうとこ、ひいちゃうんですね。なるほど・・。
| june | 2009/05/10 3:25 PM |
juneさん、こんばんは♪
そうですね、森さんには心を揺さぶられるような作品を書いてほしいいう期待が大きいのでしょうね。
ノンフィクション作品、楽しみにしております。
明日、図書館に取りに行きますので(笑)
| トラキチ | 2009/05/11 7:23 PM |









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2009/03/04 9:24 PM
架空の球を追う 森 絵都 JUGEMテーマ:読書 異国で、町のスーパーで、銀座の飲み屋で、タクシーの中で、野球場で……。日常の光景からふっと湧き上がってくる、人生の機微をユーモラスに描き出す11篇を収録した短篇集。初出「オール讀物」 森さんの児童書も
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2009/03/23 2:59 AM
ふとした光景から、人生の機微をユーモラスに描きだすとっておきの11篇。 6頁の掌編から、30頁未満の短編まで。様々な日常を切り取る筆...
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2009/05/10 3:24 PM
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