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『スケープゴート』 幸田真音 (中央公論新社)
評価:
幸田 真音
中央公論新社
¥ 1,728
(2014-10-09)

初出「婦人公論」加筆修正あり。作者の経歴や存在は知っていたものの今回初めて手に取ったのはWOWOWにて黒木瞳主演でドラマ化がきっかけとなっている。ドラマを視聴している人にとっては主人公の三崎晧子を黒木瞳に重ね合わせて読んでしまうのであるが、原作至上主義読者の私とすれば主人公=作者という読み方の方が理に適っているように強く感じる。

初出誌の影響もあるのかもしれませんが、予想よりもずっとエンタメ的な内容で、読みやすさを重視して書かれていて、作者の専門分野の金融経済などの知識等が極力抑制された内容となっている。
大学教授から政界へとあるきっかけで進出してゆくある種のシンデレラストーリーと言えば聞こえがいいが、本作においては他の散りばめられたものが心に残るのである。たとえば主人公を取り巻く家族が少し複雑であるのだけど、良き理解者としての夫の素晴らしさや徐々に心を開いて行く娘の姿、そしてなんといっても味方となってゆく報道記者のつかさの存在ですよね。

あとはこれは晧子に対する清廉潔白性を醸し出している最たる部分だと思いますが、姉に母親の介護を任せているというわだかまりが彼女の立派な仕事を後押ししているようにも感じます。
取りようによっては痛快な話ということも言えるのでしょうが、山城と亡き父との関係などミステリアスな部分が終盤解明されて行くのですが、もし山城が倒れなかったら展開はどうなっていたのか、あるいは野党側が翻って投票などありえるのかなど要らぬ心配もしてしまいましたが、それだけ晧子に対して肩入れしていたということでしょう。
腹の黒いというか野心的な人物も出てきますが、彼らの思惑は政治の世界ではお決まりごとであってそれほどドロドロしてるとは感じずとにかく肩肘張らずに読める良書だなと感じました。女性が読まれたら直に働く女性を応援する姿勢が伝わってくると思います。

ひとつ気になるのはラストで八木沢が晧子の娘が最近僕に似てきたねというくだりがあるのですが、それはジョークで言っているのかどうかこれは少し謎でした。作者のリップサービスなのでしょうね。


評価8点。
posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 10:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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