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『ブラフマンの埋葬』 小川洋子 (講談社文庫)
再読、泉鏡花賞受賞作。本作が単行本として出版されたのが2014年、10年以上の月日が流れたのであるが、本屋大賞を受賞した『博士の愛した数式』に続く作品としてクオリティの高い作品を上梓したと話題になったのが昨日のことのように思える。
解説の奥泉光氏が本作が創作されたのは南フランスにある小さな町を訪れた際にヒントを得たと裏話を披露しているがとっても感慨深い。

それにしても本作のような読者を非日常の世界に連れて行ってくれる作品はまさしく小川ワールドと呼ぶにふさわしいのであろうが、10年の歳月を経ても全然色褪せないことに驚かされる。

初読の時に感じたブラフマンという得体のしれない小動物に邂逅した驚きはさすがに小さかったけれど、主人公であり芸術家が集う創作者の家の世話係をしている僕がいかにブラフマンを愛おしく思い、悲しみを乗り越えてタイトルでもわかるように彼を埋葬したかが語られるのであるが、やはり読者にとっては結果がわかっていつつも読み進めるにあたって、そうであって欲しくないという気持が強く芽生え感情移入を余儀なくさせられる。
作中でレース編み作家や雑貨屋の娘がブラフマンに取る態度がとっても腹立たしく感じたけれど、最後のおくるみを作ってくれるところで帳消しですかね(笑)

小川作品は何回読んでも新たな発見があり、いわば読者の想像力を試されているようにも感じられる。それだけ奥が深い証拠だと思われるけれど、僕が作中で買ったとある家族の写真がとっても印象的で、ブラフマンを大切にした気持ちの源となっているのかなと考えずにいられない。とっても美しくて悲しい作品であった。

評価8点。
posted by: トラキチ | 小川洋子 | 07:30 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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