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『晴れたらいいね』 藤岡陽子 (光文社)
評価:
藤岡 陽子
光文社
¥ 1,296
(2015-07-17)

書下ろし作品。藤岡作品は6作品目となりました。看護師の資格を持った作者らしく、前作同様命の大切さを読者に訴えかけていますが、本作では平和になりすぎた国である日本という国に対して警鐘を鳴らしているように感じます。

彼女の作品の特徴である命の大切さが本作でも貫かれています。今年は戦後70年ということで戦争を題材とした作品の上梓が多く、そのどれもが秀逸であってメモリアルな年となったと感じている。リアルな描写のみで書かれたものが多いのであるが、本作は現代(ヘイセイという国という言葉が使われています)に生き看護師として活躍している高橋紗穂という女性が主人公で、入院中の95歳の女性を見回っている時に地震に見舞われ、気付いた時は戦時中(昭和19年)のマニラに戦地にて日赤から従軍看護婦として派遣されていた雪野サエにタイムスリップした少し奇を衒った作品とも言えます。

やはり時は流れていますよね、今は看護師という言葉が使われていますが当時は看護婦という言葉がピッタシで、紗穂は戸惑いつつもサエに成りすまし行動を共にしますがやはり転進の場面が圧巻ですよね。
彼女は命を粗末にしてはいけないということを訴え続けます、タイトル名ともなっているドリカムの歌を歌いながら周りを励まします。読者は知らぬうちに皆が生きのび、無事に帰還できるように願いつつページをめくります。ただ決して当時の人は命を粗末にしたわけではありません、お国のために捧げたのです。作者は当時の沢山の人が犠牲になったことを教訓として現代の平和があることを読者に訴えていると感じます。繊細なタッチながら読者にいろんなことを考えさせてくれる作者の作品は、とりわけ女性の立場から訴えていることが多いと感じます。

圧巻なのは自決用の手榴弾の使い方の練習を拒む主人公のシーンですね。ただ前述したように主人公はヘイセイという国が当時の人々がうらやむような国ではないということも伝えていたように感じます。そこが読者に対する訴えかけだと感じます。ラストが少しあっけなかったようにも感じますが賛否両論あると思います。凛とした女性達は素敵ですよね。藤岡陽子さん、ますます目が離せません。

評価9点。
posted by: トラキチ | 藤岡陽子 | 22:40 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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