Search
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930   
<< September 2020 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『空に牡丹』 大島真寿美 (小学館)
評価:
大島 真寿美
小学館
¥ 1,620
(2015-09-24)

初出「きらら」。作者の作品は数冊読ませてもらっていますが、本作も『ピエタ』同様、所謂王道的大島作品とは一線を画した作品であると言えるし、逆に後年になって代表作のひとつとして数え上げられるような気配がプンプン漂った作品とも言える。

時代は明治の御一新に入ったころ、地方の名家の次男である可津倉静助の人生が語られるのであるが彼の人生とはタイトルと表紙が示している通り、花火に捧げた人生であった。
事実として身を持ち崩した人生であったけれど、彼の人生に悲壮感はひとかけらもなく、逆に充実したロマンのある人生であったように語られているところが花火のように儚げでもあるが、清々しいと捉えることができる。
一見すると単なる道楽者だとも捉えられる危惧もあるのだけれど、彼の時としてのほほんと生きる姿が周りに受け入れられるのは、やはり時代も相まって、花火の周りの人にエネルギーをもたらす効果が十二分にあったと推測できる。

あとは兄である欣市や幼なじみである了吉との人生におけるスタンスの違いが読者にとっては好印象である。良い意味でいわゆる花火以外では野心の一切ないところが彼の人となりを表わし語り継がれているようである。
少し余談になるけれど、本作では作者が本来描くのが得意であるはずの女性たちが脇役としてだけれど物語に深く彩を添えている。母親である粂、兄の嫁となった琴音、そして兄の愛人である葉。現在オンエアーされているNHKの朝ドラが同時代なので彼女たちひとりひとりにスポットライトを当てると深い読書ともなるのでしょう。
個人的には終盤に兄が失踪してから葉を訪ねる場面が印象的なのですが、葉と琴音どちらが幸せな人生だったのでしょうか作者いや女性読者にも聞いてみたい気がする。琴音にとっては静助の存在こそが彼女の強い忍耐力を維持させたような気がする。彼女の忍耐力は敬服に値すると強く感じた。

評価8点。
posted by: トラキチ | 大島真寿美 | 23:45 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 23:45 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック