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『羊と鋼の森』 宮下奈都 (文藝春秋)
評価:
宮下 奈都
文藝春秋
¥ 1,620
(2015-09-11)

初出別冊文藝春秋、加筆訂正あり。直木賞候補作品。惜しくも直木賞の受賞はならなかったけれど読者の脳裡に焼き付く美しい作品であり作者の代表作と呼ぶにふさわしいと感じる。
有体に言えば調律師である一人の若者の成長物語なのだけれど、読者の心を揺さぶることが間違いのないと感じるのは読者自身が誠実に努力して生きて行けば必ずいいことがあると、読後に切なさを通り越して他の作品では味わえないような清々しさを感じとることが出来る。

やはり主人公である外村のキャラ(特別な才能を持っていないけれど彼の生い立ちが起因している)が絶妙で作者の静謐で美しい文章が奏でるピアノの音色が読者にも響いてくる。ピアノの世界に入るきっかけを与えてくれた板倉や双子姉妹を初め、直接の面倒を見る柳など周りを固める人物の配置も絶妙。
読み終えた読者の大半が外村から学ぶ点が多いと気付く。少しの勇気と大きな謙虚さ、そして努力を怠らないこと。人生を切り開いて行くレクチャーを受けた気がする。外村がこの先、調律されたピアノを弾く人の幸せな姿が目に浮かぶ。人生にロマンは必要である。

嬉しいことに本作は本屋大賞にノミネートされた。本屋大賞の本来の趣旨から言えば大賞を受賞してもおかしくないというか、ふさわしい作品であると感じる。推測であるが、舞台が北海道ということで作者が北海道に移り住んだことがこの物語の誕生に繋がったのであろう。
作者にとって本作を上梓された意味合いは今後の作家人生にとっても大きいと感じる。これからも読者の心に響く物語を書いてもらいたい。余談であるが外村との関係も含めて、双子の高校生の女の子たちのその後の物語も読んでみたい気がする。

評価10点。




posted by: トラキチ | 宮下奈都 | 13:13 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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