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『やがて海へと届く』 彩瀬まる (講談社)
評価:
彩瀬 まる
講談社
¥ 1,620
(2016-02-03)

書き下ろし作品。作者の作品は3冊目となるが繊細さと力強さを併せ持った作風は男性読者の私にとっても心地よく、コンプリートを目指したいなと思ったりする。本作は他作品よりもメッセージ性が強く、作者の被災体験が活かされた読者にとっても作者にとっても記念碑的な作品であると言える。

親友であるすみれを震災で失ってその後ずっと喪失感を持ったまま生きている主人公の真奈。彼女の気持ちを変え、前向きにするのに作者は3人の男性を登場させます。すみれの恋人であった遠野、店長で自殺する楢原、そしてやがて恋人となる国木田。楢原に関しては少し分からない点はありますが、遠野や国木田の気持ちや生き方は男性読者としても理解できます。楢原の死と国木田の存在が真奈にとって単に喪失感を引きずった人生だけに留まってるだけでなく、再生して前に向かってゆくことの大切さを説いて行きます。途中、すみれとの過去の思い出や、すみれが遭遇したであろう震災のありさまも語られ、読者の脳内は葛藤に溢れますがやはり着地点のつけ方が読者にとっても納得の行く形だったと感じます。

印象的だったのは、終盤に明らかにされる女子高校生2人組のエピソード。主人公が高校生に勇気づけられただけでなく、作者の気持ちを代弁すれば、10代の多感な年代の読者に本作のような作品を読んでいただいて少しでも思慮深さを養ってほしいなと思ったりもします。
若い世代が決して忘れてはならないことですからね。
少し脱線しましたが、静かな記憶に残る一冊となりました。作者に感謝です。

評価8点。
posted by: トラキチ | - | 23:19 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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