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『暗幕のゲルニカ』 原田マハ (新潮社)
評価:
原田 マハ
新潮社
¥ 1,728
(2016-03-28)

初出 小説新潮。直木賞候補作品。『楽園のカンヴァス』で作家としてのステータスを不動のものにしたと言って過言ではない作者の続編とでも言うべきアートサスペンス巨編。前作同様、表紙に圧倒されて物語の中に没頭させられた読者が大半ではないかと容易に想像できます。
今回はタイトル通り有名なピカソの“ゲルニカ”について物語が語られます。実際にゲルニカが描かれた第二次大戦前後のパリと、9.11テロ事件が起こった頃のニューヨークとスペインが交互に描かれます。
個人的にはピカソがスペイン出身というのは知っていたけれど、ゲルニカがどのような経緯で書かれたとか、その後どこで保管されていたかなどは全然知らなかったけれど、作者に紐を解いていただいた格好となったのであるが、正直凄く勉強となった。

パリ編でのピカソが身近で読者にとっても馴染み安いのであるが、語り手であり彼を献身的に愛するドラ・マールが刹那的で素晴らしく感じる。ピカソにとっても辛かったパリ生活であろうが、彼女の支えなしではゲルニカの創作は出来なかったであろう。それは彼女がバルドという誠実な男とともにゲルニカを守り切ったから、深読みすれば世界に平和をもたらせたのであると感じる。

そして主人公格であるヨーコ、不幸にも最愛の夫を亡くしたけれど、悲しみに浸る間もなく彼女は自分の人生を賭けて"ピカソの戦争展"を開こうと奔走します。それが亡き夫への一番のはなむけとなるからです。でもさすがに一筋縄では行きません。しかしながら、ピカソがゲルニカを描いた時期の苦悩を誰よりもよく知っている作者の分身ともいうべきヨーコが、逆境をものともせずに道を切り開いて行きます。その姿はまるで近年なくならないテロに対してもひるんではいけないと読者に知らしめてくれ、読者にとっては勇気を与えてくれる極上一冊と言えそうである。
評価9点。
posted by: トラキチ | 原田マハ | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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