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『サラバ!(下)』 西加奈子 (小学館)
評価:
西 加奈子
小学館
¥ 1,728
(2014-10-29)

下巻においては今まで謙虚というか我関せずを貫いていた歩に大きな変化が襲ってきます。作者の巧みなところは阪神大震災やサリン事件、そして東北大震災などの実在にあった出来事を織り込んでいるところがタイトル名の意味合いも含めてメッセージ性の強いものとなっています。

圷家の崩壊と再生の話が展開されるのですが何といっても姉の再生が読者にとってはサプライズでそう来たかと思われた読者も多かったのではないでしょうか。そして歩の外見の劣化をも含めた脱落してゆく姿が読者にとっても痛々しいのですが姉弟のいわば逆転現象がとりようによっては爽快ともとれます。

これは作者が主人公に与えた試練であって、自分に溺れてしまった歩は落ちるところまで落ちます。姉のことを素直に話せる2人の男女の友達が恋人になったことを素直に喜んであげれないほどにまでになります。

そして下巻においては二つの大きな感動が待ち受けています。ひとつは物語の謎的な部分ともなっていた父母の離婚の原因が明確にされますが、それを知った男性読者の大半はなんと立派な父親であろうと感服されると思われます。あと一つはヤコブとの再会であって、これは読者の希望が叶ったという感じでしょうか。立派になったヤコブを見て再生しようとする歩が痛々しくもあり微笑ましくもありますが、要するにこの世に生を受けたものは苦楽が詰まった人生が待ち受けているということを読者に伝えたかったのだと思います。

人間っていうのは脆いものですが、本作を読めば多少なりとも逞しくなるエネルギーを注入された気にさせられます。

評価9点。
posted by: トラキチ | 西加奈子 | 22:31 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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