Search
Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『サロメ』 原田マハ (文藝春秋)
評価:
原田 マハ
文藝春秋
¥ 1,512
(2017-01-16)

初出オール讀物。作者得意のアート系ミステリーであるが従来の作品群よりも読者との距離感が近いように感じる。というのはアート作品に対するリスペクトよりも、小説の内容が表紙ともなっているサロメの挿絵にどのように肉薄しているかということに主眼を置いて読んだら楽しめるのかもしれない。やはり知名度では一番高いオスカー・ワイルドの変わっているのだけれどやはり時代の寵児であったということを見事にあぶり出しているところが読み応えのあるところであろう。

物語はサロメの挿絵を描いたが病弱の為に25歳で早死にするオーブリー・ビアスリーとワイルドとの関係を姉のメイベルが語るという方法であるが、途中でワイルドの恋人(男ですが)アルフレッド・ダグラスが登場してからよりドロドロ度というか愛憎ぶりがヒートアップしてきます。
読めばわかるのですが、当初事情があってフランスで発売された『サロメ』、その英語版の翻訳をワイルドから頼まれるところが本作の奥深い部分へのスタート地点であります。

あとはやはりメイベルの嫉妬深さと野望ですよね。果たして弟に対してどれほどの愛情があったのか、単に利用しただけともとれないこともないところが女性の怖さともとれないことはありません。
当時のロンドンとパリとの違いも読者にとっては興味深く、ワイルドの苦しかった晩年を見ると決して充実した人生でもなかったようにも感じられました。作者の史実に基づいた作品を読むと、どこまで本当なのかという気持ちが常にあるのですが、本作に関しては本当であって欲しくないという部分もあり、そう思う気持ちが本作の魅力であり表紙に直結しているのかと感じます。

評価8点。
posted by: トラキチ | 原田マハ | 20:57 | comments(0) | trackbacks(0) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 20:57 | - | - |-









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック