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『しあわせのねだん』 角田光代  (新潮文庫)
またまた角田さんの文庫本が出ました。
今回はエッセイですね。

たとえば小川洋子さんが夢を売る作品を読者に提供しているのであれば、角田さんは身につまされる作品を書いて読者から共感を呼ぶ。
言い換えれば、小川さんの作品を読むとき読者は現実を離れて作品に没頭し、角田さんの作品を読むときは否がおうにも現実を直視するのである。

とっても対照的であるが、現在私が見ている限りでは、お二人は“双璧”というかその道のトップを突っ走っていると言って過言ではないような気がする。
2人に共通して言えることは、“2人とも他の作家から目標とされる作家になった”ということである。

どちらかと言えば、本当の本好きは小川さんの作品を好む傾向にあると自分なりに分析している。
まあ趣味の域を超えた本好きですね(笑)
逆に角田さんの作品は、普段本を読まない方の入門書として限りなく適していると思い、今回この作品も複数冊買い、懇意にしている方に本当にささやかであるがプレゼントした次第である。
先に述べた小川洋子さんの『海』も同時に文庫化されていて、こちらも数編読んだのであるが素晴らしく、お互いの特徴を隈なく発揮している点はまさに驚愕ものである。

特にこの『しあわせのねだん』は主婦的な発想の作品で、良い意味で所帯じみているところが女性、特に主婦層からは親近感を抱かれること間違いないと確信しています。
感想は初読の時のものをアップさせていただきます。
くしくも、bk1で今週のオススメ書評で取り上げられた記憶がある。
今書いてもこれ以上の文章は書けないのでご容赦ください。
<直木賞作家の家計簿>(2005/10/09)

小説という虚構の世界を紡ぎ出し読者に夢を売ることを生業としている作家にとって、“エッセイを書く”と言う仕事は果たしてどういうメリットがあるのか?

客観的に見て、作家にとってエッセイを書いて上梓するってかなり勇気のいる行動なんだろうなと推測する。
なぜなら私たち読書好きが抱いているイメージを損なう可能性もあるからだ。
しかし本エッセイを読んでみてそれが杞憂に終わることに気付くはず。
角田さんの人間的魅力が読者に十二分に伝わってくるからである。

内容的には角田さんがつけられている家計簿に基づいた題材。
各タイトルに必ず値段が入っていて、それにまつわる面白い話のオンパレード。
金銭感覚が庶民的なので身近に感じられた方も多いはずだ(私もそうです)

小説では味わえない“人となり”を感じ取れるのはエッセイの名人である“三浦しをん”さんと甲乙つけがたいところである。
ユーモラスであるだけでなく、洞察力が鋭いのである。
しをんさんのような爆笑エッセイではないが、一世代上の角田さんは自己の人生経験をもとに人生を振り返りつつ読者に指針を与えている点が素晴らしい。
角田さんと同年代の女性が読まれたら、愉快に楽しい読書のひとときを過ごせるであろう。
きっと何回も読み返したくなる本に違いない。
お腹がいっぱいになった気分で本を閉じれるのは角田さんのなめらかな文章を堪能したからであろう。

もっとも印象的だったのはお母さんとの旅行を語った「記憶 9800円×2」。
角田さんの熱き想いが伝わってきた。
本作は“天国のお母さんに捧げた1冊”だったに違いない。

この世界ももちろん弱肉強食である。
まるでプロ野球の世界と酷似していると言って過言ではない。
毎年毎年新人作家がデビューする。
出版社の出版状況もかつてほど多くなく、若者の活字離れにも拍車がかかっている。
もちろん出版社からの原稿(出版)依頼がなければ仕事が出来ない。
本エッセイにも書かれているが、仕事がない不遇の時代があったことをも吐露している。

だから本エッセイを読んで、ここ数年の角田さんの売れっ子ぶりが読者もわかるのである。

個人的にはラストの言葉が胸に響く。
ゆたかであるというのは、お金がいくらある、ということではけっしてないのだ

是非、座右の銘にしたいな。

現在の角田さんは締切に追われる毎日が続いているのであろう。
今日も朝8時から夕方5時まで公務員的な時間で筆を取っているのだろうか?
昼の食事は何にするのかな?
身近に感じられるのである(笑)

このエッセイを読んで角田さんの作品(小説・エッセイ問わず)をもっと読みたいと思われた方が多いことであろう。
熱きファンに支えられ、角田さんのきらめく才能の発揮はこれからも続くと信じたい。

面白い(8)




posted by: トラキチ | 角田光代 | 15:50 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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