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『ニュータウンクロニクル』 中澤日菜子 (ポプラ社)
初出「小説宝石」。作者の作品は二冊目となりますが、タイトルから醸し出される雰囲気は、まるで重松清さんが書きはるようなほのぼのした話というよりもどちらかと言えば問題点を提起するお話を想像するのであるけれど、作者はそこにマイルドさを交えているところが特徴であると言える。

作者は人生というよりも人間の一生における変化を高度成長時代の象徴のひとつであるニュータウンを取り上げて、登場する人たちの人生に彩を添えている。

この物語は全6章からなり、最初は1971年から最後は未来にあたる2021年で終わるのであるが、子供や高校生だった頃の人物が変化を遂げてゆく様が読者にとって心地よい。
いずれもが幸せな人生であったとは言い難いけれど、各時代の世相を反映したシーンを織り交ぜつつ読ませてくれる。
二章目で出てくる風変わりな転校生の正江、三章目のバブルの時代に若い男に貢ぐ陽子などが印象的であるが、主人公格である公務員の健児がニュータウンの栄枯盛衰を理解しつつも誇りを持っている姿が終盤貫かれているところが良く、本を閉じた時にじーんとくるのが心地よい。

重松氏のように踏み込みが深くなく泣けるような話ではないけれど、サラッとリアリティのある話は読者の背中を押してくれ懐かしい気持ちに浸れる。是非コンプリートしたい作家のひとりとなった。

評価8点。
posted by: トラキチ | 現代小説(国内) | 16:44 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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