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 『たゆたえども沈まず』 原田マハ (幻冬舎)
評価:
価格: ¥ 1,728
ショップ: 楽天ブックス

アート小説と言えば作者の十八番であり、アート小説と言えば原田マハ、原田マハと言えばアート小説という言葉がしっくりと来ると読者の方も認識しているのだが、本作も代表作であると言える『楽園のカンヴァス』に勝るとも劣らぬクオリティの高い作品に仕上がっている。

『楽園〜』や『ゲルニカ〜』はミステリーを融合した作品であったけれど、本作はミステリーテイストは皆無であると言ってよく、史実に基づく正統派の文芸作品であると言って良く新たなステージに上り詰めたといってよいのではないのでしょうか。

物語の軸となっているのはゴッホとその弟テオ、そしてパリで浮世絵の販売に携わる日本人画商の林忠正と助手の加納重吉。おそらく重吉は架空の人物であると思われ、重吉とテオとの熱き友情の描写とタイトル名ともなっている当時のパリを形容した言葉の重みが、読者にとっていつまでも心に残る読書となる要因であると思え割れる。

有名画家というのは総じてドラマティックな生涯を過ごしている人が大半であるが、ゴッホもその御多分に漏れず波乱万丈の生涯であり、弟テオの支えがなければ歴史に残る画家として後世に名を残すことはなかったと思われる。
そして本作では二人の日本人の画商のパリで浮世絵を広めようと努力する心意気も熱く描かれ、ゴッホが浮世絵の影響を強く受けていることをも作者は伝えている。

作者の他のアート小説同様、ネットで絵を参照しながら読み進めてゆくと感慨深さが増す読書となるのであるが、ゴッホとテオも日本人同様、彼らにとっては異国であり生死をかけた戦いであったと思われる。
そうしてネット上ではあるが、ゴッホの作品を見ると少し理解が進んだように思えるが、作者の願いが読者に伝わった証であろうかと思うのである。
成功した人は苦難の道を歩んでいるのでしょう。読後表紙の『星月夜』を見た率直な感想である。

評価9点。
posted by: トラキチ | 原田マハ | 20:08 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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