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『そして、バトンは渡された』 瀬尾まいこ (文藝春秋)
溌溂としたテンポの良い文章で最高の感動を与えてくれる瀬尾作品の中でも、集大成的な作品であると感じる。荒唐無稽な設定の中でも読者を独自の瀬尾ワールドに没頭させるのは他の作品でも味わえるのであるけれど、本作は背中を押すというよりも私たちの心の中にいつまでもどっぷりと深く根ざす作品であると思える。

読者である私たちは、誰しも多かれ少なかれ悩みが常にありますが、瀬尾作品をを読むことによって幸せということを考え直す機会を与えられ、曲がった部分を修正してくれるような効能があると感じます。
本作品においての主人公優子と森宮さん、彼らがもし私たちが生きてきて苦しんだシーンに遭遇したらどのように対処するのであろうかとふと考えてしまいます。きっと彼らなら上手く切り抜けていくのでしょう。

親の事情で姓が何回も変わることを余儀なくされる人生の優子ですが、彼女は精一杯前向きに生きています。それは誰よりも愛情を注がれて育ったおかげで本人が実感しているからですよね。たとえ血が繋がってなくてもその愛情は本物であって尊いものです。作者は読者に子供に対する愛情はいくら注いでも注ぎすぎることはないということを教えてくれます。本作はとりわけ子育てに悩む親御さんが読まれたらというか読むべき本なのでしょう。人間であることの原点を問いただす作者のひとつの到達点に達した傑作だと言えます。機会があれば是非再読したいと思っています。

森宮さん以上に印象的なのは継母である梨花さん、他の作家が描けば彼女の打算的な側面が目につくのでしょうが、作者はほんわかとした好キャラとして描いています。優子がブラジルに実父と一緒に行かずに継母と居ることを選択したのも、梨花の強い愛情を感じ取っていたからだと思います。瀬尾作品は世知辛い世の中に警鐘を鳴らす効果がありますよね。他の作者の作品では感じ取ることのできない何かが詰まっているのでこれからもずっと読んでいきたいと思っています。

評価10点
posted by: トラキチ | 瀬尾まいこ | 03:38 | comments(0) | trackbacks(0) |-
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