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『黒百合』 多島斗志之 (東京創元社) ≪ちえこあさんオススメ≫
評価:
多島 斗志之
東京創元社
¥ 1,575
(2008-10)
現在ブログは休止中ですが、その明るくて快活な文章は読む者をしあわせな気分にさせてくれるちえこあさんのオススメ本。“オススメ本リストはこちら
<本格ミステリーとしても青春小説としても一級品の上質な作品。出来れば2度読みたい。>

このミス7位作品。
メインとなる舞台は1952年の神戸・六甲。
東京で暮らす14歳の寺元進が夏休みに古い父の友人である浅木の別荘に遊びに来たことから始まる。
そこで浅木の息子で進と同じ年の一彦と別荘近くの池に遊びに行った時に運命の出会いが起きる。
美少女(という表現あったかな)でヒロイン・香との出会いである。

その後物語は進の父親が登場する過去(戦前)のベルリンの話に遡ったりで、読者としたら現在(1952年)とどういった関連性があるのだろう、そして現在の恋物語はどうなるのだろうと、ほとんどの読者が二つのことを同時進行形で考えながら、どっぷり読書に嵌ることを余儀なくされるのですね。
主人公と言っていいだろう、進の視点が初々しくて爽やかである。
拙い日記形式で冒頭が語られていてこれはかなり成功ですね。
彼の物語全体を支配して豊穣な雰囲気を醸し出している。

それと作者の文章の上手さは確かで保証しますわ。
瑞々しい筆致がたまりません。
本当に1952年の世界に戻ったような気分にさせられます。

読みながら二つのことが気になるのですね。
まず、淡い恋心の行方。
現代小説では味わえない純真無垢な部分が巧みに表現されてます。
読者はどうしても進に肩入れしちゃいますよね。

あとはミステリー部分。これは読んでのお楽しみということにしときましょうか。
凄くミスリードしてますのでご注意を、流し読みは禁物です。
詳しくここで語れば興趣をそぎますが、一言“六甲の女王に騙されるな(笑)”


私的な読み方としては、まずは前述した主人公・進の“純真な恋心”に背筋を伸ばさざるを得なかった点。
逆に香やベルリン時代の真千子に代表される“女性の不幸な部分”にゾクゾクと来た点。
両者のコントラストが凄いと思ったのですね。
ちまたで言われてるミステリー部分も確かに凄いのですが、それよりも女性達の凛として生きているところに感動。

健気にかつ一生懸命生きている姿が胸を打つので、ラストで香の近況が語られるが、彼女が真千子のようになって欲しくないなと思って本を閉じたのであるが、旦那があの人なんで大丈夫だよね。
自分に言い聞かせてます(笑)

こう言った読み方された方他にいるかなと思ったりするのであるが、それほど個性豊かにかつ魅力的に描かれているのですね。
時には謎めいて、でもかわいい少女ですわ香は。

ちょっと変わった結論かもしれませんが、それは本作と同じでご容赦を(笑)
私的には香がタイトル名のように“黒百合”的な生き方をしてないことを願って本を閉じたのである。

何はともあれ、とにかく楽しませてくれた作品です、満足満足。
特に関西人のかた必読かも、関西弁が心地よいですわ。

オススメ(9)
http://d.hatena.ne.jp/mritu47/20090216/1234791702



posted by: トラキチ | オススメ本(感想) | 20:14 | comments(7) | trackbacks(2) |-
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そうそう、関西弁が非常に雰囲気を出している作品ですよね。神戸という設定も、いい感じで。
| COCO2 | 2009/03/15 1:25 AM |
TBさせていただきました〜。
トラキチさんは関西の方だし、土地勘があると
よりいっそう作品が楽しめたんじゃないかと思いました。

「ええええええええ!」で、2度ならず何度も何度も読み返しちゃいましたよ、私(笑)。
技巧凝らしまくったミステリとしても、甘酸っぱい青春の初恋ものとしても読めるところが
この作品の魅力だと思います〜
| 七生子 | 2009/03/16 12:18 AM |
>COCO2さん、コメントありがとうございます。
神戸という設定、本当にいいですよね
香ちゃんに魅かれるのも関西弁であるというのも大きな要因だと思います。

>七生子さん、おはようございます。
コメントありがとう。
私自身、実は70%ぐらいしか解明していないと思うのですが、一番肝心な部分はわかったつもりです(笑)
それを見落としてたら大変ですよね(汗)
でもちょっと自信なくって、単行本買いました(笑)
瑞々しい気持で読めただけでも大収穫だったと思ってます。
TB届いてないし、私が送った分もダメだったみたいですね。
相性悪いのかな(泣)
| トラキチ | 2009/03/16 7:37 AM |
こんばんは。
しっかり騙されちゃいましたけど、ほんと、流し読みはしないでほしいですね。
進の日記が、ちょっとたどたどしいのも上手でした。
香については、あの方なのできっと平穏無事でしょう。
| 藍色 | 2009/03/23 3:13 AM |
藍色さん、こんばんは♪
本当にお返事遅くなってごめんなさい。
見逃してました(汗)

香は男性読者にとっては気になるところで、女性読者からしたら少ししたたかだと思われるのでしょうか。
そのあたり作者の術中にハマった自分を認めざるをえませんよね。
見事にだまされた作品でした。
| トラキチ | 2009/05/01 9:22 PM |
こんにちは。TBありがとうございました〜♪
ミステリが苦手なトラキチさんが、この本に挑戦されていると聞いてどんな感想をもたれるかドキドキしていたんですよ。(笑)
私はどちらかというとミステリ寄りの読者なので、あんまり香のその後とか気にならなかったかなぁ。あの方のことだし将来は大丈夫だろうと思っちゃいましたので。(^^ゞ
なので、読み終わってから何度も何度も読み返して、おぉぉぉ!と1人で騒いで怪しい人になっておりました。(笑)
ミステリとしても淡い恋の青春物語としても読めてとても良かったです♪
| 板栗香 | 2009/05/17 2:36 PM |
板栗香さん、こんばんは♪
ミステリーがあんまり得意じゃない私ですが(笑)、作者の洗練された文章に過去の日本にタイムスリップしたような気分にさせられましたね。
香ちゃんはやはり男性読者の常として気になります。
あの人のようになってもらいたくないですね。
機会があれば他の作品も手に取りたい作家ですわ。
| トラキチ | 2009/05/18 3:33 AM |









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2009/03/23 3:14 AM
一九五二年の夏休み。六甲の避暑地で14歳の主人公進は、一彦と共に香と出会う。 少年たちを瑞々しい筆致で描き、文芸とミステリの融合を果...
粋な提案
2009/05/17 2:26 PM
『桜庭一樹読書日記』を読んでいたら、多島斗志之さんの本が出てきて読んでみようかなぁ〜とチェックしていた作家さんでした。するとタイミングよく本書が発売されて周りの本読み友達が絶賛していたので手に取ってみました。2009年版このミス7位作品。 父の古い友人で
マロンカフェ 〜のんびり読書〜