Search
Calendar
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『朗読者』 ベルンハルト・シュリンク  (新潮文庫) ≪四季さんオススメ≫
評価:
ベルンハルト シュリンク
新潮社
¥ 540
(2003-05)
四季さんのオススメ本。オススメ本リストはこちら
<ヘッセの『車輪の下で』に比肩する心にズシリと響く作品。>

確かヘッセの『車輪の下で』以来のドイツ文学。
まさに懐の深い読書が楽しめる一冊。

本作は1995年に刊行されて以来、数多くの国でベストセラーとなっている。
日本においては新潮クレスト・ブックスにて2000年に刊行、そして2003年に文庫化、翌2004年からは日本の文庫本におけるステータスシンボルと言っても過言ではない“新潮文庫の100冊”にラインアップされている。
読み終えて、新潮文庫の100冊の威厳を保ってる作品であることを確認できて胸をなでおろした次第である。
尚、本作は本年6月『愛を読むひと』というタイトルで映画化される予定。
物語は三部構成になっていて、終始主人公であるミヒャエル・ベルクのモノローグ的なもので語られる。

まず第一部、主人公のミヒャエルは15歳。ひょんなことから21歳年上で車掌をしているハンナと恋に落ち逢瀬を重ねる。
ハンナはミヒャエルに頻繁に本を朗読して聞かせて欲しいと求めるのであるが、ある日突然失踪する。

第二部ではなんと法廷で二人は再会する。
ここではナチ問題が取り上げられ、ハンナが戦犯者として取り上げられる。
いろんな秘密が露わになってくる過程でミヒャエルが取った行動に感動せずにはいられないのである。

そして第三部、これはもう衝撃的な展開としかいいようがないですね。
戦争の影ってこんなに深く作者に根付いていたのかと思わずにはいられない展開ですわ。

この作品は私的には“反戦小説”と“恋愛小説”の融合作品であると思っている。
そしてどちらに重きを置くかは読者に委ねられているのであろうと解釈するのである。

とりわけ、少なくとも同じ“同盟国”として第二次世界大戦を戦った日本の国民として生まれた読者にとって、忘れつつある過去を思い起こさせる一冊であると言える。
読書にとって心の痛みを強く感じることを余儀なくされる機会を与えられる。

翻訳小説の醍醐味だと思っているその心地よさに酔いしれつつ、自分自身の道徳心にも自問自答したい作品である。
いかに人間って潔白に生きれるかどうか。
愛を貫くことも心を打たれるのであるが、潔白に生き抜くということは本当に尊くて難しい。
あと付け加えたいのは、加齢による人間の変化というか成長ですね。
第一部で15歳の時のハンナがミヒャエルに取ったいきなり失踪という行動。
辛かったに違いありません。でも心の糧としてずっとその後踏んばるんですね。
そして第三部での出来事、もっともっと辛いはずなのに年齢を重ねて成長したミヒャエルは強く受け止めているように感じられるのですね。
これはミヒャエルの確かな成長の軌跡の物語とも言えそうですね。

読書ってこんなに奥深いものであったのであろうか。
この余韻の心地よさっていったいなんなんでであろう。
海を越えて作者シュリンクに感謝したいなと強く思った次第である。

2人の年齢差は21歳。恋愛に年齢差がないように読書に国境はないということを痛感した。
なぜなら読み終えて2人の気持ちが本当に切なすぎるほどよくわかるからである。
おそらく再読すればもっともっとわかるであろう、離れていてもお互い心を開いていたことを・・・
何度も読み返したい名作に出会った喜び、それは読書人にとって究極の喜びにほかならないのである。

少し余談ですが、光文社古典新訳文庫にて本作の訳者である松永美穂氏がヘッセの『車輪の下で」を訳してます。機会があれば手に取りたいですね。名作です、何年振りだろうか(笑)

超オススメ(10)
posted by: トラキチ | オススメ本(感想) | 20:06 | comments(5) | trackbacks(3) |-
スポンサーサイト
posted by: スポンサードリンク | - | 20:06 | - | - |-
トラキチさん☆こんばんは
幸せな第一部とその後のギャップにビックリしましたね。
ミヒャエルの朗読テープをハンナはどんな気持ちで聞いていたのでしょうね?

恋愛にも読書にも国境はないというトラキチさんの言葉に共感です!(*^^)v
| Roko | 2009/03/20 10:34 PM |
トラキチさん、こんにちは。
オススメした本が10点だなんて嬉しい限りです。
最初は4冊だと多いかなと1冊落とそうと思って
かなり迷ったので…
これを落とさなくて良かったです。本当に。

ほんと読書には国境はないですね。
| 四季 | 2009/03/21 5:59 PM |
>Rokoさん
この展開は本当にやられました。
読む人によってとらえ方が若干違うかもしれませんが、読書に国境はないという部分においては賛同いただけると思っております。
国境のない恋愛はしたことありませんが(汗)

>四季さん
四季さんのオススメはまだ2冊残ってますが、初めの2冊から派生して約70冊になりました。
ハヤカワepiも本当に良さそうですね。
安いし(笑)
かなり訳者にも興味を持ってきた今日この頃です。
またいろいろ教えてくださいね。
『愛を読むひと』映画館で観るの楽しみですわ。
| トラキチ | 2009/03/22 3:47 PM |
こんにちは〜♪
ドイツ人にとっては忘れられない、忘れてはいけない重たい問題なんだなぁ・・・と改めて知ってびっくりしたというか。
あちこちのレビューでネタバレ云々・・・とよく書いてあったので、少しミステリ的な読み方しちゃったのですが、少し時間をあけて再読してじっくりもう一度恋愛物語としても味わいたいなぁ〜と思いました。(^^)映画も見てみたいです♪
| 板栗香 | 2009/04/02 9:33 AM |
板栗香さん、こんばんは♪
先日、書店で文庫本を見たら映画の帯がついてました。
公開まであと二か月ちょっと、私も見ようと思ってます。
小説としてこのような作品を全世界の人が読めるということは平和な世の中になったもんだと思ってます。
恋愛小説としても切ないですよね、確かに。
| トラキチ | 2009/04/02 8:45 PM |









この記事のトラックバックURL
http://torakichi2.jugem.jp/trackback/92
トラックバック
2009/03/20 9:55 PM
朗読者 (新潮文庫)posted with amazlet at 09.03.0
Roko's Favorite Things
2009/03/21 5:05 AM
  [amazon] [amazon] 新潮クレストブックスから出ていた、ドイツ人作家・ベルンハルト・シュリンクの2冊。「朗読者」が長編で、「逃げてゆく愛」が短...
Ciel Bleu
2009/04/02 9:26 AM
5年くらい前だったかな〜?友達からこの本を薦められて借りたものの翻訳物だしなぁ・・・と思ってなかなか手が伸びなくて、読まずに返しちゃった事がありました。でも、とてもいい!という評判は聞くし、いつかは読みたいとずっと思っていたのです。そして、本を読む人
マロンカフェ 〜のんびり読書〜