Search
Calendar
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
Sponsored links
徘徊ブログ
読書メーター
トラキチの今読んでる本
あわせて読みたい
あわせて読みたいブログパーツ
最近読んだ本
トラキチの最近読んだ本
鑑賞メーター
トラキチの最近観たDVD
New Entries
Recent Comment
Recent Trackback
Category
Archives
Profile
Links
mobile
qrcode
RSSATOM 無料ブログ作成サービス JUGEM
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

posted by: スポンサードリンク | - | | - | - |-
『死神の浮力』 伊坂幸太郎 (文藝春秋)
評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
¥ 1,733
(2013-07-30)

書き下ろし作品。『死神の精度』の続編で死神である千葉が帰って来ました。今回は長編と言う舞台が用意されていて内容もシリアスなものとなっています。死神の調査対象はわが娘を殺された作家、山野辺遼。犯人として逮捕された本城に対して一審で無罪判決が下され釈放されたところから物語が始まります。いわば“復讐劇”に千葉がいかに加わって行くかが物語を読む上での焦点となって行きます。
予想通りと言うか千葉のズレた会話がシリアスな物語を和ませてくれます。各章ごとに死神である千葉と作家である山野辺が入れ替わって語り手になっているところが読者にとって斬新であり、山野辺の娘に対する愛情だけでなく父親とのエピソードがなんとも印象的です。

得意の軽妙洒脱で変幻自在な文章と千葉が活躍する物語の展開はひとときも目を離せませんし、あとはそうですね、必然的に“死”と“良心”そして“キャンペーン”について深く考えさせられます。
特に長編時に伊坂作品を読む醍醐味である、いろんなエピソードを収斂させていくかが素晴らしいの一言につきますよね。やはり後日談が最高でした。雨の日に読むと感動度が増す物語です(笑)

個人的には物語とは直接関係のない部分で伊坂作品で毎度お馴染の、博学な知識に基づく“伊坂哲学”が語られている箇所がある意味物語以上に楽しかったりします。この楽しさは他の作家では味わえない領域に達しているなと今回読んで感じました。
余談ですが、金城武さんミュージックを聴きながらでも手ぐすね引いて映画のオファーを待っているのでしょうか(笑)

評価8点。
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 17:01 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『死神の精度』 伊坂幸太郎 (文春文庫)
評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
¥ 570
(2008-02-08)

新作『死神の浮力』を読むにあたり約8年ぶりの再読。本作の構成は全6編からなる連作短編集である。
内容的には本当にバラエティーに富んだ伊坂ワールド全開。
恋愛小説、密室物、ロードノベル、ハードボイルド、そして最後にハートウォーミングストーリー。
主人公は人間ではなく死神。
各編において対象となる人間を調査して死に適するかどうか判断し、「可」か「見送り」かを報告するのが彼の仕事だ。
クールで人間社会の常識が欠けている所が滑稽で魅力的である。
他の特徴として・・・

★彼が現れると必ず雨が降る。
★異常な音楽好きである。
★素手で人に触れると触れられた人は倒れ、寿命は一年縮まる。
★名前は千葉と決まっている。
★シチュエーション(仕事の内容)によって年齢や外見は変わる。


とりわけ最後の「死神対老女」が秀逸である。
詳しくはネタばれとなるので書かないが、前(表題作と「恋愛で死神」)に出ていた登場人物がリンク。
クスッと笑える話ばかりでなく、胸が一杯となる話を用意。
そしてまたまた掟破りな行為も出てくるのである。
それは読んでのお楽しみ。
いずれにしろ、その掟破りのおかげで読者の心にも晴れ間がもたらされたような気分になるのは心憎いところである。
生きているといいことがあると読者を悟らせる伊坂氏に拍手を送りたい。

連作短編集としての技巧面において、各編を巧みにフェードアウトしており最終編での収束は見事のひと言につきよう。

本作は作者初期スマッシュヒット作品としての認識が強く、初読当時まだまだ発展途上であると思いもっと大作を期待したのも事実。
そつがないけど小さくまとまりすぎているという手厳しい読者の方もいたように思う。
そのあたりなんとも微妙なところであるが作者への期待の大きさが表れている。
その後の活躍は周知の通りであるが、ファンの求めてるハードルの高さに応えれてるかどうか『死神の浮力』に取り掛かり自分なりに確認したいと思う。

評価8点。
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:10 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『フィッシュストーリー』 伊坂幸太郎 (新潮文庫)
WOWOWで映画放送のために再読。4編からなる仙台を舞台としたノンシリーズの中短編集で表題作「フィッシュストーリー」と「ポテチ」が映画化されていて内容も秀逸。
表題作は時間軸をうまく生かした痛快な物語であり作者のセンスの良さが際立ったドラマティックな物語である。映画は小説ではわずか70ページ弱の話を上手く膨らませて作られていて頗る楽しい作品となっている。
そしてなんといっても「ポテチ」、馴れ初めも含めて今村と恋人役の大西との関係というか距離感が素敵である。自分を救ってくれた今村に対して自然と愛情が深くなってくるのですね。とりわけ大西が塩味のポテトチップスを食べるシーンが印象的で、元来コンソメ味が好きな彼女ですが取り換えなくて良いといいます。究極の親子愛を描いた作品と言えそうで私的にはコンソメ→尾崎、塩味→今村という図式で捉えている。
子供は取り違えたけど、それに気付かない今村の母親はきっと幸せいっぱいなのである。ラストの爽快感は伊坂作品随一といっていいのではなかろうか。

伊坂作品を読むにあたっては他作との登場人物のリンクが楽しいところなのであるが「サクリファイス」と「ポテチ」に『ラッシュライフ』での名泥棒役の黒澤が出ている。
「サクリファイス」では主役で「ポテチ」では脇役である。それにしても「ポテチ」での若葉と今村の母親の会話のシーンが本当に楽しいのですが、やはり今村に対するお互いの愛情が2人の仲を親密にしているのでしょう。物語の実態を知っているだけに余計にニヤリとさせられました。
たまに読む伊坂作品もいいですね、機会があればまた読み返そうと思います。

(読了日3月16日)

評価8点。
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 01:46 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『終末のフール』 伊坂幸太郎 (集英社)
評価:
伊坂 幸太郎
集英社
¥ 1,470
(2006-03)
<“いさかこうたろう”が奏でるおとなたちのための童話>(2006/05/23)

本作は今までの伊坂さんの作風を継承しつつも、新しいスタイルというか方向性をも取り入れた新境地開拓の作品と言えそうだ。
簡単に言えば、少しの群像劇と大きな心の葛藤を描いたメッセージ色の強い作品。

同じく死を題材とした作品として『死神の精度』と言う作品があったが、本作の方がずっとメッセージ色が強い。
『死神の精度』では特異な能力を持つ主人公が登場したが、本作においては各編ごとに主人公が移り変わりなおかつごく普通の人間が描かれている。
だから、前者は単なるSFエンターテイメント作品の域を超えず、逆に本作は少なからず身につまされる作品である。

だから『死神の精度』と同系統と思って本作を手に取られた方は驚愕されることとなるはす。

展開のスピード感や会話の軽妙洒脱さに関しては他作より劣るが、読んだ誰もがひとごとではないと感じる筆さばきは見事のひとこと。

8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡するアナウンスされた2×××年。
それから5年、ようやく大きな暴動も収まりつつある小康状態の仙台市北部の団地が舞台。
伊坂氏は、本当に仙台の街が好きなのであろう。
伊坂氏の強みはたとえば暴動が起きている最中のパニック小説も書けるであろうし、本作のように小休止状態で少し考える余地が出てきた人間を描くことも可能。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 20:06 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『陽気なギャングの日常と襲撃』 伊坂幸太郎 (祥伝社ノンノベル)
<あなたも5人目のギャングになったつもりで読んでほしい>(2006/05/15)

現在、第1作である『陽気なギャングが地球を回す』がロードショー中であり、映画の評判も上々。
続編の本作が発売されたので早速手に取ってみた。

面白くて当たり前。
ここ数年、直木賞候補の常連にのし上がって来た伊坂さんに対して私たち本好きの期待は膨らむばかり。
伊坂作品も10作以上となった現在、エンターテイメント性においてこのシリーズに勝るものはないと思われる。
しかしながら、最近の伊坂氏の作品の中で顕著に表れている“メッセージ性”という点においては、この作品に求めるべきではないと思われるので心して読んで欲しい。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『砂漠』 伊坂幸太郎 (実業之日本社)
評価:
伊坂 幸太郎
実業之日本社
¥ 1,600
(2005-12-10)
<“いつまでも素直な気持ちを忘れずに生きようよ!”ということを教えてくれる青春小説の決定版!>(2006/02/05)

今までの伊坂作品は本作と比べて読者を選ぶ節があったような気がする。
実際、私の周囲の人に貸しても面白かったと素直に喜んでいただける方7割と、少し斜に構えてるいるんじゃない(理屈っぽいという意味合いだと思われます)という意見の方3割ぐらいで、後者の方には残念な気持ちで一杯だったのである。

現在、面白い小説を紹介してくれと言われたら迷わずにこの作品を紹介したいと思っている。
伊坂さんだけじゃなく他の作家のどの作品よりも・・・

なぜなら本作は伊坂さんの鮮やかさが前面に出た非の打ち所のない作品に仕上がっているからだ。
過去のどの作品よりも全体の構成・読後感の暖かさ・テーマの大きさがレベルアップしているように感じられるのである。
伊坂さんって青春小説というイメージと少しかけ離れていたのであるが、まるで水を得た魚のように本作で披露した語り口の滑らかさには驚いた次第である。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:56 | comments(2) | trackbacks(0) |-
『ラッシュライフ』 伊坂幸太郎 (新潮文庫)
評価:
伊坂 幸太郎
新潮社
¥ 660
(2005-04)
(2005/07/19)
伊坂氏の2冊目に刊行された作品。
あとに発売される『陽気なギャングが地球を回す』とともにとってもスピード感溢れたミステリーの秀作だと言えそうである。

小説の舞台はおなじみの仙台。
この物語には四人の人生にくたびれたわけあり主人公達が登場する。
★泥棒の黒澤
★精神科医でプロサッカー選手と不倫中の京子
★リストラされて再就職面接40連敗中の豊田
★画家志望の河原崎

あと冒頭で出てくる画家の志奈子と画商の戸田がポイントである。
その他無職の豊田をサポートする野良犬もすごく印象的だ。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:50 | comments(0) | trackbacks(1) |-
『死神の精度』 伊坂幸太郎 (文春文庫)
評価:
伊坂 幸太郎
文藝春秋
¥ 550
(2008-02-08)
(2005/07/10)
11ヶ月振りの伊坂幸太郎、待望の新作。
まず、そのスタイリッシュな装丁に度肝を抜かれた読者も多いことだろう。

本作の内容からして梅雨の時期に発売されたことも憎らしい演出である。
ちょうど雨の降った日にじっくり読まれたあなたは死神になった気分を満喫できるのであるから・・・
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:43 | comments(0) | trackbacks(0) |-
『オーデュボンの祈り』 伊坂幸太郎 (新潮文庫)
(2005/07/09)
ご存知、今をときめく伊坂幸太郎のデビュー作。
文庫化にあたりかなり改稿されたとのこと。

伊坂作品はまるでトレンディドラマを観るような感覚で楽しく読める。
私は氏がもたらした読書離れに対する功績はとてつもなく大きいような気がするのである。

本作はデビュー作ながら、伊坂氏のもっとも得意とするところである“卓越した伏線張り”が堪能できる。
内容的にはファンンタジックなミステリーと言えよう。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:33 | comments(0) | trackbacks(1) |-
『アヒルと鴨のコインロッカー』 伊坂幸太郎 (創元推理文庫)
ボブ・ディランの曲を聴きながらこの作品を楽しめた方を心の底から羨ましく思う・・・(2004/02/11)

前作『重力ピエロ』が直木賞候補にノミネートされ、一躍文壇のスターダムにのし上って来た感の強い伊坂さんの最新作であるが、本作ではさらに一層の成長のあとが見受けれる点は嬉しい限りである。

前作は少し展開の読めた部分と、中だるみ感やくどい描写もあったような気もするが、本作においてはウィットに富んだ洒落た会話と構成、ミステリーを読むに当たっての醍醐味を十分に味わえる内容となっている点は高く評価したい。
続きを読む >>
posted by: トラキチ | 伊坂幸太郎 | 19:27 | comments(0) | trackbacks(1) |-